【重要】一次選考通過候補作品発表
【一次選考通過候補作品総評】
ご応募いただいた7,612作品の中から、受賞候補作一次発表として残った470作品を発表いたします。
第二回・第三回コンテストから出版に至った作品の活躍や、出版社様、読者様のご支援もあり、今回のコンテストでは国内小説賞の中でも最大のご応募をいただいただけではなく、 どの作品もとても意欲的で、全体的な質の向上が見られただけではなく、コンテストに応募されている方以外からも、感想付け等で積極的にご参加いただきました。各社出版様にも強い期待感を持っていただいており、前回のコンテストに匹敵する数の作品が世に送りだされる事を期待しております。
そんな中、一次選考では、「設定の面白さ」「一定の区切りを読んだ段階で続きが気になるかどうか」「キャラクターが魅力的かどうか」「文章が読みやすいかどうか」を基準に選考をおこないました。
文章力は前提といたしまして、設定やタイトルの面白さはその作品を手に取っていただけるかどうか、続きが気になるかどうかは、その作品を実際に読み続ける気になるかどうかといったことにあたります。
書籍化がゴールであるコンテストでいる以上、「書籍の世界で通用する小説を書けているか」という観点において、上記点は当コンテストに限らず、ほぼすべてのコンテストで選考基準として取り扱われている点であると考えます。
単純な母数がふえたという点と、応募作品の質が向上した点、また現在の流行をおってなろうで一定の注目を集めた作品が多かったことから、これは毎回というくくりでもありますが、高ポイントの作品が落選になることもある一方で、0ポイントの作品の中からも一次選考を通過する作品が現れたものの、全体を通して通過作品の水準は高くなりました。 中でも、転生ものは応募作品数の中でも占める割合が非常に多い作品なのですが、「現代日本からファンタジー世界に転生するメリット」を描いた作品は少ないように見受けられました。それは必ずしもチート能力を発揮しなければいけないというわけではなく、単純に流行を追いかける形で、『転生・転移』させることが目的になっており、行き当たりばったりで作品を進めていくことにある印象がございました。
その中で、「他とは違う、オリジナリティを出したい」という気概が感じられる作品が目立ったことはコンテストとしても非常に心強いことであり、コンテストを開催している意義のひとつでもあると考えております。
また、異世界転生・悪役令嬢ジャンル等、流行ジャンル以外でも、具体的な作品名は控えますが、『恋愛』や『ミステリー』及び、特異なジャンル等でコンテスト及び出版社の目に留まった作品もございました。
このあたりはコンテストとしても常に市場の壁を打ち破る作品をさがしております。
完結済みの作品や、序盤でだれることのない作品が増えてきている反面、やはり序盤で長々とキャラクターの幼少期や世界観説明を続けてしまう作品も目立ちました。
世界観やキャラクターの設定を冒頭で「説明」してしまう人も多いようです。説明ではなく、「描写」することが必要になるでしょう。
特に「盛り上がるシーンまでが長い」ということは「ここまで読めば面白いのに!」という作者の方の愛を感じられるシーンがあることは、どの作品にも一定あるのですが、書籍化を前提としたコンテストである以上、審査員として理解はできても、書店に並んで冒頭から読み始めた時の読者の方の反応を考えた場合、選考に残していくことは難しくなります。
また、上記のような基礎的な項目以外にも、プロット・ストーリーとキャラクターの必然性についても惜しい作品が多くありました。
世界設定とキャラクターはそれぞれ面白く、文章レベルも低くはないのですが、それぞれがチグハグであり、結果として作品全体の魅力が損なわれているという形です。
対処法として、これはあくまで伝聞で伺った手法を運営チームが独自解釈した方法ではありますが、『キャラクター小説』とも呼ばれる昨今のライトノベルにおいて、まずストーリーを構築する際に『魅力的なキャラクター』を第一に考えてしまい、そのキャラクターの魅力がもっとも発揮される世界や設定を作成するという手法があるそうです。
もちろん上記手法に限った形ではないですが、作品を考案する方法のひとつとして参考にまで留めてください。
次回発表は4月下旬、50~100作品程度の発表を予定しております。(発表日・作品数は変更される可能性がございます)
現在残られている方は出版の可能性のある方ですので、残り期間中、作品の品質向上にぜひつとめてください。
コンテストでは各賞の発表や発売予定作品のプロモーションなど、作品をより多くの方に知っていただけることにつとめさせていただきます。
※今回残っている作品に関して、運営チーム側で選考をおこなった作品となっており、
優先権を主張させていただいております。キーワードの取り外し等おこなわず、他社様から連絡が到着した場合には迅速に運営にご連絡をよろしくお願いいたします。ご理解の程よろしくお願いいたします。
※想定以上のご希望をいただき、御待たせしております感想付けに関しましても、当コンテスト終了まで(6月下旬まで)継続させていただきます。
今回惜しくも落選してしまった方も、総評をもとにぜひ作品を書く・読むことを続けてください。
※感想をつけられた方へお送りする特典については、随時反映させていただきます。
少々お待ちいただきますようよろしくお願いいたします。
※3月26日に放送される「小説家になろう公式生放送」において、コンテストから「予告」をおこなわせていただきます。(告知ではありません)。
お時間にご都合がつかれる方はぜひご視聴ください。
○通過作品一覧(タイトル五十音順)
(ポイントはコンテスト締切時に取得したものであり、現在のポイントとは異なります)