インタビュー


第5回「ネット小説大賞」期間中受賞者「夜州」先生へのインタビューです。

-改めまして、受賞おめでとうございます。

 ありがとうございます。

-簡単な自己紹介と作品の紹介をお願い致します。

 小説家になろうにて「転生貴族の異世界冒険録 ~自重の知らない神々の使徒~」を投稿させていただいている夜州といいます。
今年から設けられた期間中受賞第二弾ということで、光栄にも受賞させていただくことになりました。
元々は「読み専」として読むだけでしたが、なぜか血迷って勢いでこの作品を書いてしまった感じです。

-受賞の話を聞いた時のお気持ちをお聞かせください。

 電話でお話しを受けたのですが、この電話の人は執筆を始めて間もない素人を捕まえて何を勘違いした事を言っているのだろうと正直思いました。 電話を切った後もまったく実感がわかずに、騙されてるんじゃないか?と最初悩みました。

-転生貴族の異世界冒険録が第1作目だと聞いておりますが、小説を書こうと思ったきっかけや、ネット小説大賞に応募しようと思ったきっかけをお聞かせください。

 読み専でいた時から異世界物の小説が好きで読んでました。これだけの小説が投稿されている中なら、私一人の自己満足で作品を書いても誰も気づかないし問題ないだろうと軽い気持ちで書き始めたのがきっかけです。
2016年の10月末から投稿を始めてからは、予想以上に多くの方にブックマークしていただきました。やはり素人が書いた作品ですから、読者の皆さまにご指摘を受けたり、書き方などをコメント欄で指導してもらいながら書き続けていたら、なぜか12月の初めには総合日間1位を獲得することができました。
総合日間1位を獲得することがきっかけでネット小説大賞の応募をしてみたのが正直なところです。
まだ書き始めて2、3ヵ月の素人ですから本気で受賞を目指す気持ちなどまったくなく、気軽にチャレンジ程度でした。

-夜州先生が尊敬していたり、影響を受けた小説やライトノベルなどはございますか?

 書き始めるきっかけとなったのは、以前、小説家になろうに投稿していた高見梁川先生の「異世界転生騒動記」になります。 今は他のサイトで投稿しておりますが、書籍を購入しWEB版の更新時には欠かさず読んでおります。
私にとってドストライクと言っていいほど大好きな作品です。

-転生貴族の異世界冒険録を書く際に心がけていたこと、工夫したことなどがあればお聞かせください。

 私自身が執筆においては素人と一緒なので、ライトノベルを読んだことのない人でも分かりやすい表現を心がけました。熟練の文章など書けるはずもありませんし、執筆の練習を踏まえテンプレ要素を満載にしたのがこの作品になります。

-転生貴族の異世界冒険録の一番の見どころを教えてください。

 やはり自重を知らない神々と主人公のカインでしょうか。
サブタイトルでもある『~自重の知らない神々の使徒~』からは、自重を知らないのは神々ともとれますし、使徒ともとれます。 でも両者とも自重を知らないのが正解です(笑)
自重を知らないカインが色々とやらかす様は、読んで考えるというより、頭を空っぽにして楽しんで読めるというほうが当てはまる気がします。

-いろいろなチート能力を神様から与えられたカインですが、もし夜州先生がカインのチート能力を得たとしたらまず何をしますか?

 やはり転移魔法ですね。 今回、発売にあたり出版社の担当の方と色々な書店でご挨拶させていただきましたが、
その他にも私が一人で書店へご挨拶をしに行ってました。(担当に事後報告はしてました。あくまで事後ですけど)
そこで、お店によって手作りのPOPを作っていただき飾っているのを見て本当に感激しました。実際にPOPを作ってくれた担当にもお会いしお礼を言わせていただいたこともあります。
ただし私がいける範囲は限られてますから、全国のPOPを作ってくださった書店員さんに感謝の言葉を直接言うために転移魔法を使いたいです

-カインの屋敷には、みんながびっくりするほどの装飾品が置かれていますが、夜州先生の家にも何か変わった装飾品などはありますか?

 私の私物ではないですが、プレミアがつくような年代物の未開封の玩具や人形などが沢山あります。 先日、押入れから出てきたプレミアがついたリ○ちゃん人形は、 二日後には娘によってショートカットになっていました(汗)
さすがに量が多いので飾ることはありませんが大事に保管してあります。

-転生貴族の異世界冒険録の中で、特に好きなキャラクターはいますか?よろしければ、その理由もお聞かせください。

 やはり主人公のカインですね。
前世の常識を持ち込んでしまうのを自重したつもりが、全くしてないことですかね。
作者と一緒でノリと勢いでやってしまうという……私もなんだか自分を見てるようで自己嫌悪になりそうです(笑)

-主人公やヒロイン達のイラストを初めて見た時の感想をお聞かせください。

 うおぉぉぉぉ!って手を叩いて喜びました。
やはりイラストを見るまでは心配でしたが、キャラクターデザインを含めて満足させてもらいました。
公式含めて数人のキャラクターデザインは公開されておりますが、他にもイラスト担当していただいたよつば先生に描いてもらっています。皆さまにお見せできないのが残念ですが、次巻の時には少し公開できるようにしたいと思います。

-6月15日に書籍版が発売されましたが、web版との違いなどがありましたらお聞かせください。

 一番大きいのは年齢設定が変わっていることです。
そしてまったく新規のエピソードを追加させてもらったのですが、WEB版には出てこない新ヒロインを匂わせる人物が新たに登場します。
また、購入特典SSを読むとそのヒロインが誰なのかわかるようになっています。
その新規エピソードでは、カインが親の前で自重を知らない行動をしてしまうことが一番の変更点となります。

-お店にも足を運んだそうですが、自分の書いた小説が実際に書籍化された時の感想をお聞かせください。

 実際に書店に並んだ本を見ていると、とても感動的でした。
発売日付近ではサイン色紙を置かせていただき、週明けに再度お伺いしましたが、売り切れしている書店さんが続出して寂しく色紙だけが飾られていました。皆さまに手に取っていただけて嬉しい気持ちと、本がすでになくなっていることで寂しい気持ちもありました。 ただ、実際に書店で自分の書いた本を手にとっていただいたお客さんを二回も見れたことは感動的でした。
最初の時は、私一人でしたので会計を済ませたお客さんに声を掛けるという暴挙に出てしまいました(笑)
サインを書いた名刺サイズのカードをお渡しして受け取ってもらえたのはいい思い出です。

-これから2巻、3巻と続いて行くとは思いますが、何か目指している事や、今後やり遂げたい事などはありますか?

完結まで書き上げる事が、読者の皆様に対しての最大の恩返しだと思っております。
ただでさえ自重のない作品ですが、読者の皆様がさらに驚くような自重のない行動を書いていきたいかなと。
また、書籍版に関しては感想欄で書かれた助言、ご指摘などを踏襲し、満足できる作品を作り上げていきたいと思います。

-最後に、読者さんへのメッセージをお願い致します。

 何も知らない素人が、多くの読者の皆様にご指導いただいたおかげでこうして受賞することができ、また、出版することが出来ました。 本当に読者の皆様には感謝でいっぱいです。
但し、出版できてもまだ素人が抜けきっておりませんので、これからもご指導よろしくお願いいたします。

-色々なお話を聞かせて頂き、ありがとうございました。

 こちらこそありがとうございました。


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