歴代受賞作を対象とした企画、「ひとこと読書感想文」。
最も素敵な感想をいただけた方には、優秀賞として5000円分の図書カードを1名様にプレゼントするこの企画!
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優秀賞に選ばれた感想と、対象の受賞作品を発表します!
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『あなたを愛しているつもりで、私は――。娘は発達障害でした (著:遠宮 にけ 出版:宝島社 )』
愛しているつもりで。
自戒めいたタイトルからすでに作品の気配がただよっていて、帯に書かれた「どうしたら'普通'になれますか」という言葉にぐっと重みを感じました。
冒頭から「何かがおかしい」娘、七緒の様子。不安を抱えた母であり主人公である夕子と、その違和感に気づかないほがらかな周囲に、胸のざらつきが増していきます。
発達障害の子とどう接するべきなのか。
本著のなかに明確な答えはありませんでした。
それぞれの人物が、それぞれの考え、立場でもってときに向き合い、ときに目を逸らし、あるいは並んで歩いて行く。
そんな姿を見て、胸の内を知って、そうして迎えるエピローグ。
大団円ではありませんでした。誰もが笑顔、何もかもが丸く収まる、そんな終わりではなかった。
けれど、読んでよかった、と。読み終えたとき強く、そう思ったことを覚えています。
本受賞作『あなたを愛しているつもりで、私は――。娘は発達障害でした 』では、
たくさんの読者様から切実な感想をお送りいただき、
本書がたくさんの方に寄り添い、そしてたくさんの方の心に残った作品であることが伝わってきました。
専門医・本田秀夫さんが監修されていて、繊細なテーマを丁寧に掘り下げられている作品。
ぜひ手に取ってもらいたい一冊です。
たくさんの素敵な感想を、ありがとうございました!
また、優秀賞とは別途、応募者全員のなかから抽選で1000円分の図書カードを5名様にプレゼントさせていただきます。
当選者様には2月中にご連絡をさせていただきますので、今しばらくお待ちください。