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【向日葵先生】アニメ化記念インタビュー!『異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。』

 

 

第4回ネット小説大賞受賞作『異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。』が、2024年1月よりアニメの放送がスタートしました!

異世界に転生したことをきっかけに、神様にもらった<人間以外の生物に好かれる>という特別な力をもらった主人公のネマ。

毎日「もふもふ」「なでなで」し放題な毎日を過ごしながら、大好きな家族や仲間たちと一緒に<人間とほかの種族が共存できる世界を目指す>癒し系ストーリーです!

原作小説は現在15巻まで刊行されており、ネット小説大賞で受賞後、10年以上も双葉社で連載され続けている本作。

物語の魅力はなんといっても、可愛い主人公のネマちゃんと「もふもふ」たちによる、渋滞するレベルの可愛さと癒しです♪

 

か、可愛すぎる……!

 

今日は原作者の向日葵先生に、アニメ化までの道のりや、小説執筆の過程についてインタビューしていきたいと思います!

 

向日葵先生にアニメ化記念インタビュー

 

―――『異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。』のアニメ化決定、おめでとうございます! アニメ化が決まったときは、どのようなお気持ちでしたか?

向日葵先生

双葉社の担当さんからお電話いただいたときは、ちょうどコロナのワクチンを打った副反応で熱を出しているときで……。
「聞き間違いかな? え? ほんとに?」みたいな感じでした(笑)
個人的には『もふなで』は話の内容的にもワンクールで区切るのが難しく、アニメに向いてなさそうだと思っていたので、お話をいただいたときは本当に驚きましたね。

 

 

―――アニメの予告やキャスティングなども発表されてきていますが、現時点でのご感想を伺いたいです!

向日葵先生

自分が書いた物語のキャラクターが動いていることに、すごく感動しました。

声優さんも凄く豪華で、ダメもとで希望を出していた声優さんにも参加いただけることになって嬉しかったです。

 

―――アニメの制作で先生が関わられている部分はありますか?

向日葵先生

作中でのキャラクターの一人称や、主人公・ネマの呼び方など、細かい部分にマイルールを作っていたこともあって脚本の監修に入らせていただきました。

当初から脚本のチェックを念入りにさせてほしいとお願いして、脚本が上がってくるたびに赤字を入れさせていただいてました。

 

――――原作ファンの皆さんにとっても、先生にこだわって監修いただけているのは嬉しいポイントですね! それにしても先生が受賞された第4回ネット小説大賞の受賞作品が、いま続々とアニメ化されていて嬉しく思います。

向日葵先生

第4回受賞作の『転生したら剣でした』『聖者無双』も、2023年にアニメ化されましたね。

同じ時期に受賞した「同期」がいることが、ネット小説大賞を受賞して良かったことの1つだと思っています。厳しい世界ですが、同期が頑張っている姿を見たら「自分も頑張ろう」と元気をもらえますね。

 

―――今作がアニメ化にまでつながった理由(作品の魅力やポイント)を、先生はご自身ではどのように分析されていますか?

向日葵先生

イラストレーターさんと漫画家さんに恵まれたおかげかな、と思っています。原作イラストの雀葵蘭先生が、しっかりとファンタジーの世界らしく奇麗に仕上げてくださって。

漫画の高上先生はかわいらしく、男子部の蕨野先生方はかっこよく仕上げて頂いて、すごく贅沢させていただいたなと。小説で表現できないキャラクターの魅力が、イラストがあることで補ってもらっているなと思います。

 

 

―――本当に、イラストも漫画も素敵ですよね! 男子部の話が出ましたが、もふなでの男性キャラクターを焦点にしたサイドストーリー、王子にお兄ちゃんに美形男子ぞろいで最高です。

向日葵先生

『男子部』はマンガの担当編集さんから「こういうのをやりたい!」と企画を立てていただいて。本当に編集さんが熱をいれて進めてくださいましたね。

 

 

――――小説やコミックを読んでいると、新しいもふもふの登場シーンにいつもニマニマしてしまいます。

向日葵先生

新キャラが出るときってキャラデザをもらうんですけど、キャラデザをもらうときが一番テンションが上がります!

 

―――個人的には、この柴犬にしか見えない子たちが本当に大好きです……(しみじみ) 主人公のネマちゃんの愛らしさも、本作が成功した理由の1つではと思っています。

 

 

向日葵先生

どの作品から影響を受けたのかよくわかっていないんですが、もともと子どもが主人公の作品が好きだったんです。

でも10年前の「異世界転生」が流行りだした時期、幼少期は割とサラッと終わる物語が多かったんですよね。そこで子ども主人公が好きだった私は、「この幼少期をもっと味わいたい!」と思って。

そういうこだわりがあって、ネマはずっと小さいままですね。

 

―――本作で先生が一番描きたかった部分はどこでしょうか?

向日葵先生

いろんな種類の動物に囲まれているシーンです。現実だと「肉食獣と草食獣は、天敵だから一緒にいられないよね」となってしまうけど、ネマの周りであればできる。創作の中でしか実現できない部分だと思っています!

 

―――アニメ化をきっかけに、原作を読んでみようという方も多いと思います! これから読んでみようと思っている方々に向けて、著者である先生からこの作品の魅力を教えてください。

向日葵先生

やっぱり動物が好きな人に見てもらえたら嬉しいです。虎やドラゴンを触りたいって思っても現実ではなかなか実現できないので、それなら小説の中でやってしまえと思って生まれた作品です。

 

―――これまで原作ファンとして愛読されてきた読者の皆様にも、良かったら一言お願いします!

向日葵先生

連載当初にコメントを書き込んでくださっていた方から、アニメ化が決まったときにコメントをいただけて。「まだ読んでくださっていたんだ」ってすごく感動しました。

10年も長い間書き続けられたのは、読者の皆様の支えがあってこそです。ありがとうございます。

 

―――読者の方との絆もあるんですね。

向日葵先生

『もふなで』の3~4巻あたりを書いていた頃に、実家の愛猫が亡くなって。ショックで今は書けないことを伝えたら、実際に猫を飼っている方、飼っていた猫が亡くなった方からすごく励ましのメッセージをいただいて。

そういうのがあったから執筆を辞めてしまうことなく、戻ってくることができたんだと思います。

 

―――最後に、ネット小説大賞に応募される方に、受賞作家である先生からぜひアドバイスをいただけますと嬉しいです。

向日葵先生

技術的な面は、他の先生が創作論として語ってくださっていると思うので……うーん、そうですね。

とにかく隙間時間にいっぱい妄想して、その妄想を膨らませて物語を作っていくことにハマって貰えたらと思います。

ほかの仲のいい先生たちと作業通話をしているときに、「小学校のとき、いきなり教室に車が突っ込んできちゃったらどうしよう……なんて考えなかった?」「あ、わかる! いろんな妄想してた!」なんて盛り上がったりすることがあって()

そういう非日常的なことが突発的に起こったらという妄想を、作家仲間のみんなが「やってる」と言っていたんですよね。

妄想を繰り広げていくなかでやりたかったことを、作品のなか実現していく……みたいな。もふなでなら「ドラゴンの背に乗って飛ぶ」なんて現実ではできないと思うんですが、「いま妄想したこの話を書こう!」というのが物語の土台になったりすると思います。

 

―――向日葵先生、インタビューをありがとうございました!

アニメ『異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。』は、20241月から放送中です。

ぜひぜひ小説やコミカライズも、チェックしてみてくださいね!

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