第10回ネット小説大賞において『世界で一番『可愛い』雨宮さん、二番目は俺。』で
期間中受賞となった編乃肌(あみのはだ)先生に独占インタビューを敢行!
前半では『受賞作の見どころ』を、後半では『小説を書くときのコツ』などを伺いました!
ぜひ最後まで読んでみてください♪
自信ありすぎ女装男子×磨けば光る健気系女子
『可愛い』を巡る、青春ラブコメ開幕!
世界的人気を誇る美少女モデルhikari——その正体はどこにでもいる男子高校生、晴間光輝だった!?
自分こそが世界で一番可愛いと自負するちょっと残念な彼と、クラスでも目立たない地味系女子・雨宮さん……。
二人の運命が交錯するとき、世界で一番素敵な恋が始まる。
―――この度は受賞、おめでとうございます! 今回は期間中受賞でしたが、入賞のお話を聞いた時はどのようなお気持ちでしたか?
また、第10回ネット小説大賞にご応募されたきっかけを教えてください。
本当に嬉しかったです! 学生時代からずっと『小説になろう』に投稿を続けていて、ネット小説大賞にも何度も参加しています。
デビュー作が小説家になろうで開催していた、マイナビブックスさんの『お仕事小説コン』からだったこともあり、小説家になろうは私にとって地元ですね。ネット小説大賞(旧なろうコン)は、毎年恒例の地元のお祭りという感覚で参加していました。
――――今回受賞した『世界で一番『可愛い』雨宮さん、二番目は俺。』を、これから読んでみようと思っている方々に向けて、著者である先生から作品の魅力となるポイントを教えてください!
自意識過剰な女装男子×自信のない女の子の物語です! 現代ラブコメに挑戦してみたくて執筆したこともあり、ラブコメ好きな方にもぜひ読んでもらいたいですね。
今回は男性向けのお話ですが、自信のない女の子を変身させるシンデレラ的な要素があり、女性にも楽しんでいただける作品になっていると思います。
――――本作『世界で一番『可愛い』雨宮さん、二番目は俺。』は、すごく引きが強いタイトルですよね。どのようにして考えられたんですか?
このタイトルは、物語の内容よりも先に決まっていました。
とあるお店の名前が発想のきっかけになり、一番とか二番って入っているタイトルは興味を惹かれるなと。
――――今回は現代のスクールラブですが、これまで大正ロマンやファンタジー、ライトホラーなど幅広いジャンルの作品を書かれていますよね。
ジャンルにはあまりこだわりがありませんね。飽き性なので、一つのジャンルを極めるより、様々なジャンルを書きたいです。
趣味でも、日頃からコメディ漫画を読みながらホラー映画を見たりと、いろんなジャンルに手を出しています。
――――今回のお話は、『ファッション』もテーマの一つになっていますね。ファッションをテーマにするうえで、苦労したエピソードなどありましたか?
『小説家になろう』では、ファッション誌などを参考にしながら、最先端のファッションを取り入れて執筆していました。
でも、ファッションの流行は変化するので、書籍化するときには情報が古くなっていて「○○柄って2年前のブームじゃん!」「雨宮さんがちょいダサ女子になってる!」ということがありました(笑)。
書籍版では、不変的に可愛いファッションに修正するために、服飾系の仕事をしているお友達の意見を取り入れるなどの工夫をしています。
ぜひ、WEB版と書籍版を読み比べてみてください!
――――最後にファンの皆さんや、本作が気になっている方に向けてのメッセージがあればお願いします。
自意識過剰な女装男子×自信のない女の子の物語をよろしくお願いいたします。『可愛いは正義』です(笑)。
様々なジャンルに挑戦し、書籍を出版され続ける編乃肌先生。受賞コメントをありがとうございました!
このあとの後編では、編乃肌先生に、『小説の書き方』をテーマにインタビューしてみましたのでぜひご覧ください!
作家デビューの支援を続けてきたネット小説大賞も、ついに第10回を迎えました!
そこで今回の受賞者インタビューでは、受賞作家様に、ぜひ後進の皆さまに向けて『小説の書き方』アドバイスをいただければと思います。
――――書籍化するため、なろうで人気連載にするために意識していることはありますか?
今の流行や、読者の方に受け入れてもらいやすいテーマは意識しています。ただ、「トレンドの作品を書こう!」と意識しすぎると上手く書けないので、自分の好きなものをトレンドにうまく結びつけるイメージで書いています。
――――執筆ペースを教えてください。
1日200字だったり、5000字だったりとかなりムラがあります。
――――どのように資料を集められたりしていますか?
図書館に行ったり、取材に行きます。先日出版した『緑の箱庭レストラン』という小説では、植物と料理がテーマだったので、植物園に行きました。地の文の表現の幅を増やすのに活かすこともありますが、ただ楽しんで帰ってきて「何をやってたんだっけ?」と思うこともあります(笑)。
取材は「いいアイデアが転がってそう」という、フワッとした目的で行くこともあります。
――――執筆前に、一番時間を掛けているのはどの部分でしょうか?
書き始める前は、タイトルとあらすじを考えることに時間を掛けています。
タイトルとあらすじは作品を読むときの入口だと思うので、山ほど作品があるなかで書籍化まで目指すとなると、読者が入口で転ばないように惹きこむものを用意したいです。
――――プロットのあらすじは、具体的にはどのように書かれていますか?
あらすじは最後まで書かなくても良いので、一番面白いところまでは書くようにしています。
あと、物語の終盤にシーンに書きたいシーンを作っておくと、最後まで書くモチベーションになりますね。
――――長編を完結させるためのコツって、なにかありますか?
まずは文字数にこだわらず、全体を大まかに書いてから最後に加筆修正することが多いです。
納得いかなくても、転んでしまいそうになったらひとまず書いて先に進んでいます。
―――最後に、いろんなジャンルを書かれている編乃肌先生ですが、自分に合っているジャンルが見つけることができない方に向けてアドバイスを頂けますか?
「このジャンルは書けないだろうな」と思って踏みとどまっている方がいたとしたら、すごく勿体ないと思います。いろんなジャンルを書いてみると、意外に向いてみるものが見つかったりすると思います。
私の場合、異世界恋愛ってなろうで初めて深く触れた分野でしたが、いざ書いてみたら「イケるな」と感じました。
もちろん、一つのジャンルを突き詰める方も素敵だなと思いますが、もしジャンルが定まらなくて悩まれている方は、いろいろ書いてみることをおすすめします。
編乃肌先生、ロングインタビューをありがとうございました! 『世界で一番『可愛い』雨宮さん、二番目は俺。』書籍化を心より楽しみにしております!