寄せられた多くの声をもとに設立された新企画である『短編企画賞』の記念すべき第一弾はチャット小説アプリコンテスト!
とはいえ、チャット小説と普通のWEB小説の違いって何…? 流行りや求められるものは違うの…?
そんな疑問をチャット小説アプリ『peep』を運営するtaskeyさんに伺ってきました!
peepのダウンロードはこちら!
チャット小説は2015年にアメリカで誕生した、 スマートフォンでエンターテイメントを消費する世代の新しい読み物です。
読むと言う感覚よりもLINEなどの会話を覗き見したりする感覚に近く、気軽に楽しみながら読むことができます。
peepで掲載されている作品は、およそ80名による契約作家が執筆しているオリジナル小説です。
チャット小説アプリの中でも多数のジャンルと作品数が揃っていて、興味の引かれるものを自分の都合の良いタイミングで満足いくところまで読むことができます。
また、一作品あたりの文字数が1万文字~1万5千文字と、一般的な書籍と比較して短めなことから、短い時間で気軽に読めることも魅力かと思います。
ホラー・スリラーは人気のジャンルで、シリーズ化しているものも多数あり、特に『監禁区域レベルX』は、チャンネル登録者200万人のYoutuber「キヨ」さんに実況で取り上げていただいたこともあり、再生数も累計1000万再生を達成しました。
Twitterでも話題に上がる人気作品となり、App Storeの検索トレンドでも1位となりました。
PICKUP!
★ホラー
・監禁区域レベルX[Dr.peep]
「絶対にマンションから出るな」──突如、母から来たメッセージ。どうやら、ここは決して出ることのできない“監禁区域”になっているようだ。
・ぬらりひょんの棲む家[大城 密]
不眠症により体調不良になっている大学生の小山田和宏。医者の勧めもあり、彼は夏休みを利用して実家で療養しようと考えた。しかし、和宏が実家に帰るといるはずの祖父母の姿が見えない。和宏がそのことを尋ねるも、両親は不穏な反応を示す。家族の異変に気づく和宏だったが、一番の変化は見知らぬ「夫婦」が実家に住み着いていることだった……。
・異常死体解剖ファイル[月桜しおり]
法医学者の染井沙代里は、遺体に話しかけることで「遺体の声が聞こえる」という「特異体質」の持ち主だった。しかし、竹本刑事が運び込んだ【不気味な死体】のせいで、彼女の日常は壊れていってしまう。それもそのはず、その【不気味な死体】は【呪われた死体】だったのだ。
★スリラー
・客船マニート[夏目 晶]
胡散臭いバイトの広告に釣られて乗り込んだのは、見た目がちょっと豪華な大型フェリーだった。ここで数日過ごしながら、どこかの島へ行くという。この船では快適な生活が保障されている。簡単な、ごくごく簡単なルールを守りさえすれば……。
・カップルゲームDX[cheeery]
愛し合う男女を対象に行われる「カップルゲーム」。主催者からの指令をこなして競い、優勝したカップルには賞金1億円と永遠の愛が手に入るという。今回の舞台となった廃墟と化した遊園地で、再び悲劇のゲームが幕を開ける――
・記憶にない家族[大友 青]
女が目を覚ますと病院のベッドの上だった。記憶喪失だと言われ何も思い出せなかったが、退院後は家族に見守られながらリハビリ生活を送る。しかし、記憶喪失とは関係なく、奇妙な出来事が起こり始めた。
★恋愛
・今日、僕の最愛の人が亡くなった。[*あいら*]
【──この物語は、バッドエンドなんかじゃない。】今日、僕の最愛の人が亡くなった。彼女は僕の全てだった。 目を瞑って思い出す。彼女と初めて話した日──僕が自殺しようとした、あの日のことを。
・いけないこと、する?[cheeery]
男の人が苦手な梨花。遊び人で有名な安藤先輩が、女の人と屋上でイチャイチャしているところを目撃してしまい目を付けられることに。「俺、梨花ちゃんのこと欲しくなっちゃった」「苦手なら練習しない? 俺と恋人がするようなこと」「優しい言葉並べて、心では悪いこと考えてるヤツだっているんだよ」──甘くて、じれったい恋の行方は……。
★ドラマ・コメディ
・絶対服従-ヒプノシスドロップ-[半田 畔]
高校1年生の羽深は規律を重んじる真面目な生徒。だが、最近はそんな自分に少しだけ疲れてきていた。あるとき、校則違反と知りながら屋上に忍び込んでしまう。そこにいたのは、めったに授業に出ない変わり者の3年生・三浦すみれ。ひょんなことから、すみれに気に入られてしまった羽深は、趣味の「催眠術」の実験台にされてしまう──。
・先日助けていただいたXXXです[小狐 裕介]
誰もが知っている昔話「鶴の恩返し」。鶴が恩返しに来てくれるならいいんだけど、俺の下には変なモノが恩返しにやってくるんだ……。
★その他
・木更津さんの15秒(ボイスノベル)[半田 畔]
過去の経験から女性に対してコンプレックスを持つ、一ヶ原高貴。ある日、同じクラスの木更津サチに告白されるのだが、彼女は1日15秒しかしゃべることができない体だった。無理をすれば喉に負担がかかり、最悪二度と声の出せない体になってしまう危険性が……。周りと少しずれた彼女の姿が自分と重なり、一ヶ原は少しずつ木更津サチのことが気になっていくのだが──。
・前の住人がやって来た(シネマ小説)[大城 密]
深夜、アパートで一人暮らしをしている後藤が自室でスマホをさわっていると、突然インターホンが鳴った。のぞき窓から確認すると、そこには見知らぬ男が……。後藤は頭のおかしいやつか酔っ払いが部屋を間違えたのかと思ったが、そうではなかった。部屋の外にいる男は「自分は、この部屋の前の住人だ」と言い出したのである──
どの作品でもそうですが、何より掴みと引きが大切になります。
チャット小説の1話は文字数にして1,000~1,500文字…タップ数でいうと100~150回分ほどと大変短めとなっていますので、如何に早く物語の本筋を語り、引きを上手く作れるかにかかってきます。
アニメや漫画でいう『1話切り』に近いもので、『10タップ切り』というものがありますので、早い段階で読者を引き込むための工夫はあった方がいいですね。
また、チャット小説ですと1タップで長文を読ませるより、文節を意識した会話形式で読みやすいシンプルな文章であればあるほど、読者に抵抗なく楽しんでもらえます。
当初はホラー/スリラーの短編が多かったため人気も偏っていましたが、今では恋愛/ドラマなどの多様なジャンルの人気も伸びており、シリーズ化・長編化している作品なども反響があります。
まず、執筆についてですが、アプリで見える形と同様に、作家さんには長文での入力ではなく、1タップごとの文章を入力していただいております。
読んでいただくと分かりやすいのですが、チャット小説は1タップで表示される文章量はさほど多くありませんので、上記にもある通り長文を読ませるより文節を意識した会話形式で読みやすい文章が求められます。
今回のコンテストで受賞した作品につきましては、既存の文章をアプリの形式に適した体裁にするための調整をご相談するかと思います。
また、チャット小説は、地の文で補足しがちな場面転換も背景の画像を変更することにより、視覚的に読者に理解させることが可能となっていますので、より直感的な文章を読者へ届けることができます。
それに伴い、必要となる情景描写なども変わりますので、適宜調整をご相談する形となります。
peepは常に新しい作品を求めています。
それは既存の小説という形式で表されるものだけでなく、チャット小説ならではの表現としてシネマ小説(作例:『前の住人がやって来た』、『オフィスの天使』)や、ボイスノベル(『木更津さんの15秒』)といった、チャット小説ならではの展開が可能です。
原稿料は文章量ではなく、1話ごとのお支払いとなります。アプリ内のpeep(アプリ内通貨)をPV数に応じて山分けされるロイヤリティ方式のお支払いもあります。
また、先の回答と重複してしまいますが、チャット小説ならではの表現としてシネマ小説(作例:『前の住人がやって来た』、『オフィスの天使』)や、ボイスノベル(『木更津さんの15秒』)といった、チャット小説ならではの作品展開が可能となっています。
今回の『短編企画賞』においては、何よりも「企画力」を具現化できる文章に期待をしています。
シンプルにキャラクターを表現し、具体的にイメージしやすいストーリーを読ませてもらえることを楽しみにしています。
―――本日はありがとうございました!
★ポイント
・チャット小説は『どれだけ早くヒキを作れるか』が重要!
・長文を読ませるよりも簡潔な文章の方がアプリでは読みやすい
・読者を引き込む『企画力』が大事!
・ボイスノベルやシネマ小説など、peepでは文字だけではない新たな展開が可能!
短編企画賞の詳細はこちらから!