文字媒体の可能性の幅を広げるべく、第8回コンテスト企画として開催された「短編企画賞」。
第1弾は、チャット小説アプリpeepを運営するtaskey様の協賛のもと、peepへの掲載を賞品としたチャットノベルコンテストを、
第2弾は「年末年始も楽しく書こう!」をテーマとしたお楽しみ企画としての短編コンテストを開催いたしました。
合計1000作品を越えるたくさんのご応募、誠にありがとうございます。
審査の結果、次の以下の作品が入賞となりました!
第1弾短編企画賞(チャット小説アプリpeep)応募作品数:870作品 |
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グランプリ |
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該当作品無し |
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準グランプリ |
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親友が異世界召喚からのTS勇者で魔王倒して帰って来たけど体が女のままだから恋愛対象どっちにするか迷ってるらしいが知った事じゃねぇ!monaka
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― 選評 ―
最初から最後まで作品に勢いがあり、最後までノンストップで読ませるパワーもある作品。 作品のタイトルが内容の全てを物語っていますが、何よりもキャラクターの魅力で作品を読ませているというのがとても良いです。 キャラクターの特徴を説明ではなく、それぞれエピソードとして書いているところが物語作りの基本を守っていて、 この作品を読みやすい作品として成立させています。 |
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peep奨励賞 |
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異世界転生したら素敵な彼氏が出来ました!――ただし彼の周囲でよく人が死にます――28号
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総評:peep編集部 |
初の開催となります「短編企画賞」にて、多数の作品をご応募いただきまして誠にありがとうございます。 今回の受賞作品は準グランプリ1作品、奨励賞1作品を選出いたしました。 受賞した作品につきましては、作品のアイデアに加え、キャラクターエピソードを色濃く書いていけば魅力的な作品になるであろうという考えがあっての選出となりました。 昨今のジャンルの多様化に加え、アイデアも豊富な作品が集まったという印象です。 ただ、応募作品全体に言えることなのですが、前提となる世界観の理解度を読者に委ねている作品が多数見受けられました。 短編ということで、世界観を書き表すのに皆さん苦労しているのかなという印象を受けましたが、 中でも「ファンタジー」での定番やお約束事を読者が理解しているという前提で物語を書いている方が多く、 自身の手で書かれている物語であるにも関わらず、 キャラクターや世界観をエピソード化せずにお話が進行してしまう作品が多かった印象です。 「ネット小説大賞」の一部門として「短編企画賞」があるため、ファンタジー作品にその傾向があるのかもしれませんが、 それらはジャンルが違うものであっても同じです。 それは物語の導入部分にも関係してきますし、キャラクターの見せ方にも影響してくるものです。 また、状況を説明する文章を詳しく書いても、それがキャラクターに関係のあるエピソードとしてまとめられていなければ、 途端に読者の興味は薄れてしまいます。 「peep」というアプリで物語を読んでもらう特性上、如何に早い段階で読者の心を掴めるかということも重要視しております。 何よりも、キャラクターの魅力を出すために、どんなストーリーがふさわしいかという前提のもと、 どのようなエピソードであればその魅力を読者へ伝えられるかということを意識して書いていただければ、 作品の売りも分かりやすくなり、読者の支持を得られる作品になることと思います。 |
一次選考通過作品はこちら
短編企画賞第2弾(冬がテーマのコンテスト)応募作品数:146作品 |
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グランプリ |
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初雪の呪い七尾 ぬこ
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― 選評 ―
タイトルの通り、毎年初雪に訪れる「呪い」。 この呪いは悲しくもあり、でもどこか懐かしくて嬉さもある、少し複雑な呪いだと感じました。 彼女たちには長い思い出があるが、読者には数分の出来事です。 しかし、彼女の思いの強さは、初めの「5年」という期間に込められています。 会うことも、そして結ばれることも決して無いと分かっていても、 グランプリの理由といたしましては、 |
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準グランプリ |
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はるまちせりざわユウ
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― 選評 ―
タイトルからは伝わらない、この町での「冬の意味」 その意味を知った時「寒さ」を感じ、そして「温かさ」を感じました。 正直、選評では詳しく書かない方が良いと思う程、読んで感じて欲しい物語です。 とても短い物語の中で、この世界観を読者にうまく伝えられたのは、とても素晴らしく思います。 |
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受賞 |
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猫の目で見る世界灰羽アリス
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― 選評 ―
冬を『テーマ』としたお話を募集したにもかかわらず、 正直、審査を進めて大丈夫だろうか?とも思いましたが、 1番見せたい景色を強く印象付ける物語の構成で、とても心に残る作品でした。 |
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受賞 |
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水の上の国 ―ファンタジア―河野章
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― 選評 ―
登場人物は王と老人の2人。 お話の結末は3章から少しずつ感じ取れて行きます。 結末を知った老人は、王を「弱く優しい王」と感じていましたが、 「本当にそうなのだろうか?」という思いが出てきました。 登場人物の名前が無いことにより、感情移入が難しく、色々な考えが生まれてくる。 |
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奨励賞 |
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オイラはブラックサンタクロース〜聖夜の黒い悪戯坊や〜:はなまる |
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ぼくの願いをかなえてください:アンリ |
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そこに彼女の愛はない。しかし誰かの愛はある。:篠原 皐月 |
総評:ネット小説大賞運営 |
突発的に開催した「冬」をテーマにした短編企画賞にも関わらず、 読ませていただいた率直な感想といたしましては、 「クリスマス」「お正月」「雪」などは、開催時期的にもある物だとは思うのですが、
さて、今回の選考で注目した箇所といたしましては、「冬」を強く感じさせてくれた作品となります。 短編企画賞第2弾は『書くことを楽しもう!』を趣旨とした企画となります。 最後になりますが、 次回も多分開催する予定です! |
なお、短編企画賞の開催を記念して行われたフォロー&リツイートキャンペーンにつきましても、
近日中に順次当選のご連絡を行って参ります。
恐れ入りますがもう少々お待ちくださいませ。
今後ともネット小説大賞をどうぞよろしくお願いいたします。