第4回「ネット小説大賞」金賞受賞者「かたなかじ」先生へのインタビューです。
ありがとうございます。
小説家になろうで「再召喚された勇者は一般人として生きていく?」を投稿させてもらっているかたなかじといいます。
今回は幸運にも、ネット小説大賞にて金賞を受賞することができました。ありがとうございます。
自分は昔からちょこちょこと一次創作、二次創作をしてましたがすぐに途中で辞めていました。
10万文字以上の作品を書いたのも今回が初めてです。
なかなか一本の作品を完成させることはできずにいたのですが、小説家になろうを知って投稿を始めてからは一定の文字数のものを投稿していくというのが自分にマッチしたらしく現在も投稿を続けられています。
最終通過発表の際はなろうラジオを現地に見に行ったのですが、呼ばれたのが後半だったのでもしかしたら落選してしまったのかとドキドキしていました。
呼ばれた時は、まずはほっとしました。
会場から出て色々な方からおめでとうのメッセージをもらった時に実感した次第です。
昔から小説は読んでいて、物語を空想することもあったのでいつか自分でも物語を世に出せたらなという思いがありました。
過去に他のコンテストに出そうとして断念したこともあって、憧れはずっとありました。
文章だけだったものに、弥南さんの素敵なイラストがついた段階でものすごく感動していました。
そして、タイトルと帯がついて見本が送られて来た時にはおおおおおおぉ! と謎の声が出ました。
とても嬉しかったですが、たくさんの方の手を経て作品が出来上がったのでぜひたくさんの方に手にとっていただけたらという思いも強くなりました。
戦闘シーンが苦手なのですが、武闘大会という戦闘シーンが大量にある話を書いたことです。
戦闘シーン、難しい……です。
拙作「再召喚された勇者は一般人として生きていく?」は、主人公が過去に勇者として召喚された世界に再度召喚された物語です。
前回の召喚と異なる最大の部分は「それが千年後の世界」であったこと。
そして、元の世界に戻された時の記憶が主人公にはありません。
『再召喚』『千年後の世界』『最後の記憶がない』
この三つのキーワードが拙作の大きなポイントになっています。
これによって、過去の最後が謎になっており、それを紐解く物語となっています。
徐々に明らかにされる謎、過去の仲間やその子孫の話、これらが全て明らかになった時に主人公はどう思うのか。
お楽しみいただければと思います。
序盤ですが勢いが大事だと思い、主人公が早く一人で自由に行動できるように考えていました。
あとは、イベントを起こしたらなるべく早く解決するようにと、最近は多めですが日常回はすぐに終わるようにしていました。
最初は単純に異世界ものを書きたいと思うだけでした。
ただそれだけではつまらないので、そうだ二回目の召喚にしよう! と考え、
最後にそれだけは物足りない……千年後の世界にしよう!
という単純な流れでこの設定にしました。
千年後の世界にするのであれば千年後である理由が欲しい。
そこから、徐々に過去を巡る冒険にしていこうとなり、最終的に記憶を求める物語に落ち着きました。
最初の設定に肉付けをしていく中で固まった感じですね。
主人公蒼太がギルドに登録したあと、冒険者三人に絡まれるのですが、最初はあっという間にやられるかませ役として考えていました。なので名前もガル・ゲル・ゴルと適当な名前に。
しかし、書いていく内にこいつら実は実力者という設定にしよう! と考え、それなりに戦えるキャラへと変化していきました。
あと、ヒロインは早めに出そう! と書き始める前は思っていたのですが、結果なかなか出てこなったですね。
まず、一つは毎日書くことで習慣化させています。なので書かないとどこか落ち着かない感じになります。
モチベーションですが、自分は数字が増えたり上がったりするのが好きで、それこそ文字数、話数であったり、小説家になろうで言えばポイントであったり、ブックマークであったり、とにかく数字が増えると楽しくなるのでそれが一つの要因になっています。
もう一つは、自分の作品は細かいプロットはありませんが大きなプロットがあります。
最後はどういう終わり方になるかはおおよそ決まっているので、そこに向かって徐々に展開していくのが楽しいです。
物語を書けることが楽しい、これが最大の理由かもしれません。
あと、自分の場合は投稿前に推敲せずにその熱さのまま投稿しているので、手間が一つ少ないというのもあるかもしれません。
現在帝国編に入っていますが、予定ではここで物語が一つの終わりを迎えることとなっています。
主人公蒼太たちの物語がどのように終わりを迎えるのか、それを楽しんでいただければと思います。
ただ、予定なので変わることもあるかもしれませんが……。
今後の展開とは違うかもしれませんが、蒼太は再召喚されてから、大きな態度をとっていたり、色々な人を敵視していたりということが多いです。
それは彼が過去に誰かに何かをされて、何もわからず元の世界に戻されたことに起因しています。
裏切りなのか、はたまた別の人物なのか、千年後の世界では一体誰が味方で誰が敵なのか、それがわからない中で生きていく彼の防衛本能みたいなものの現れなのです。
なので、それ以降に仲間となった人物へは少し優しい態度を見せている、と思いますので、その前提を持って読んで頂けると嬉しく思います。
まず、この作品だとダメかな? と思わずに気楽に参加されるのが良いかと思われます。
次に読者の方々の後押しというものも作品にとっては大事だと思いますので、毎日更新! とは言いませんが、一定ペースで更新して注目度を上げるのも大事なのではないかと思います。
一次、二次、最終通過と結果発表前には不安になるかと思いますが、そういった不安を公の目に触れない場所で相談できる相手がいると良いかと思います。
家族、友人など、信頼できる人がいると良いと思います。
自分の場合は家族に気軽に話せたので、そこが大きかったです。
自分の中だけで抱え込むと、マイナスの方向でどこかに発散してしまうことがありますので、この部分は大事だと思います。
参考になったかはわかりませんが、第五回ネット小説大賞に参加される皆様、頑張ってください!
ありがとうございました。