著者 | Swind |
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イラスト | げみ |
タクミは途方に暮れていた。
電車で眠っていたはずが、気づくと蒸気機関車に乗って、ヨーロッパのような田園風景の中を走っている。
そして、隣の妻は、猫耳の少女になっていた。
終着駅の駅長によると、タクミと妻は、異世界が交わる現象「時線の転轍」に巻き込まれたらしい。
そして二人は、駅長の計らいで、その終着駅で喫茶店「ツバメ」を営むことになったのであった。
駅を乗り過ごしてしまった少女。
毎週一回、決まって駅を訪れる老人。
世界を飛び回る目利きの女実業家。
駅には毎日、いろんな出会いがやってくる。
人と食べ物、そして思い出が出会う、ちょっと不思議な物語。