グランプリ
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該当なし
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出版社講評
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金賞
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宝島社
才能の器
~素敵なスキル横伸ばし生活~-
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出版社講評
迷宮、門番、その奥にある謎。迷宮を進めることで自分が転移させられた手がかりを追っていく――。王道も抑えながら、丁寧に掘り下げて作られている世界観が、「才能の器」という物語の魅力を高めています。主人公リョウが選ぶ初めての仲間が、ワケありの竜人の老兵(戦闘奴隷)という選択にも、ワクワクしました。WEB本編ではひとつの山場を迎えている本作、散りばめられた伏線の行方、今後の展開に期待が膨らみます。
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双葉社
勇者伝説の裏側で俺は英雄伝説を作ります
~王道殺しの英雄譚~-
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出版社講評
きれいなお姉ちゃんと“いちゃこら”したい。そんな不順な動機で、同じ村出身の勇者のお守り役として王都にやってきた主人公。そこで出会った王都一の美人娼婦を“買う”ために、一心不乱にコボルトを狩って貯金に励む。タイトル通り王道とはかけ離れた主人公なのに、自分の欲望に忠実に行動する等身大の主人公の姿に、共感すること間違いなし。登場する女の子たちはとにかくかわいく、デートシーンは胸キュンの連続です。欲望に忠実な主人公がどのような英雄譚を繰り広げるのか、続きが非常に楽しみな作品です。
ゲーム部門賞
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該当なし
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講評
ゲーム化検討という新しい試みで始まった『ゲーム部門賞』は、設定としての面白さや詳細さ、キャラクターをビジュアライズした際の魅力など、様々な観点から選考を行ってまいりました。検討の結果としては、今回は残念ながら当部門からの受賞作は該当なしとさせていただきましたが、重厚な背景から出来上がった、ゲームに向いた魅力的なストーリーも数多くありました。今後もジャンルを問わず、『ゲーム化したい』と思わせる作品を期待しています。
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コミカライズ賞
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ツギクル
異世界の戦士として国に招かれたけど、断って兵士から始める事にした
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出版社講評
タイトルを見て「兵士よりも戦士の方がいいでしょ!」と読者に疑問を抱かせておき、物語が進むつれて「なるほど」と思わせる展開が秀逸です。パーティーメンバーがオークという意外性も見逃せません。王家の対応や浸食率など、多くの謎に包まれた世界が明らかになっていくのか、今後の展開に目が離せない作品です。
コミカライズ賞
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新紀元社
Unlimited World
~生産職の戦いは9割が準備です~-
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出版社講評
VRMMORPGの生産職に特化した作品ですが、そうした作品群のなかでもレベルの高さを感じます。ライトノベルとしてテンポの良さを感じさせる文体、またときおり挟まる掲示板回が良いアクセントになっています。キャラクター同士の台詞の掛け合いも多く、読み手を飽きさせません。定期的に継続して作品が更新されている点も、作者の粘り強さを感じさせ、書籍作家としての高評価へとなりました。書籍化を契機として、急激に筆力がアップするのでは? と期待させる作者・作品でした。
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宝島社
青に侵された屋上
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出版社講評
眩しくも痛い、高校生の人間模様を瑞々しい筆才で描いた文芸作品です。屋上で時間を共にしていた五人組の関係は、ある一つの出来事から徐々に軋みをあげ、変化していきます。それぞれが抱えていた<痛み>と<嘘>を徐々に描き出していく構成は上質なミステリーのようであり、謎が収束して暴かれるクライマックスでは読み進める手が止まりませんでした。
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ツギクル
異世界の戦士として国に招かれたけど、断って兵士から始める事にした
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出版社講評
タイトルを見て「兵士よりも戦士の方がいいでしょ!」と読者に疑問を抱かせておき、物語が進むつれて「なるほど」と思わせる展開が秀逸です。パーティーメンバーがオークという意外性も見逃せません。王家の対応や浸食率など、多くの謎に包まれた世界が明らかになっていくのか、今後の展開に目が離せない作品です。
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宝島社
イマディール不動産へようこそ!~あなたの理想のおうち探し、お手伝いします~
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出版社講評
お仕事ノベルとして、『不動産』の題材選びが上手いと思いました。舞台の街並みの描写も巧みで、文章を読みながら、一緒に街歩きをしている気分が味わえます。仕事と恋愛……その両方で葛藤し、成長していく主人公の様子は、誰もが応援したくなると思います。主人公のほか魅力的な人物が多く出てくるので、彼らの人間性をより掘り下げることで、より味わい深い作品となることと期待しております。
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一二三書房
ウィル様は
今日も魔法で遊んでいます。
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出版社講評
『見ただけで魔法を再現できる』という魔法の才能に愛された三歳児の巻き起こす、驚き、喜び、そして時に笑いに溢れた騒動が、幸せにも似た読後感を残してくれる一作。秀でた能力を持つ子どもというのは、描写によって邪気が出てしまうのですが、純真無垢とも呼べる圧倒的な愛らしさで描かれる主人公の行動には、思わず頬が緩んでしまいます。周囲を彩るキャラクターたちも魅力的なキャラクターが多く、主人公を甘やかしたい使用人たちのドタバタ劇はこの作品の大きな魅力の一つ。主人公ウィルが見せる混じりっけ無しの純粋さに癒やされること間違いなし。
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一二三書房
うちの弟子がいつのまにか人類最強になっていて、なんの才能もない師匠の俺が、それを超える宇宙最強に誤認定されている件について
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出版社講評
弱いと勘違いされているけど実は強いという主人公は多々ありますが、弱そうに見えて実際弱い主人公は珍しいと思いました。もしかすると史上最弱の主人公かもしれないタクミの行動がことごとく勘違いされ、自身も望まぬままに宇宙最強と祭り上げられる姿はまさに喜劇。しかし、弱くても難敵と真摯に向き合う姿はまさしく主人公であり、単なる喜劇とはいえない魅力があります。最初はギャグだった「よくわかったな、その通りだ」という決め台詞が読み進めていくうちにカッコよくなる見せ方は見事。
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TOブックス
英雄魔術師はのんびり暮らしたい 活躍しすぎて命を狙われたので、やり直します
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出版社講評
異世界からの転移者で元英雄のジンがスローライフを目指すはずが、意図せず再びなりあがっていく物語です。この作品を選んだ理由はなんといっても主人公ジンの魅力につきます。普段ヘタレにスケベと子供臭い彼ですが、実は「女の子は絶対に見捨てない!」という男気を持っています。チート並みの魔道具や想像魔法で颯爽と敵を一掃していく様はまさに圧巻。そんな圧倒的な彼の強さと男気に次々と女の子が魅了されていきます。そして、何者の追随を許さない彼と唯一渡り合える黒猫ベル。大人っぽくて冷静沈着な彼は、周りが見えてないジンを導いてくれる。生まれも価値観も種族さえも異なる2人(匹)なのに、こんなに息の合うコンビがかつていたでしょうか? この作品を読めば貴方もきっと2人の掛け合いに目が離せなくなること必至、お人好しな英雄と父性高めな黒猫が贈る今年ナンバーワンのバディファンタジーです。
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双葉社
俺だけ超天才錬金術師 迷宮都市でゆるーく冒険+才能チートに腹黒生活
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出版社講評
「悪を倒して世界を救う、その発想にピンとこない」
錬金術を、正義ではなく己が道楽の為に使うと決めている主人公アレク。信念があるからこそ、マイペースで周りから呆れられることも多いが、そんな彼の周りにはいつも人が集まってくる。主人公の一貫した行動原理とメインの目的があるため、サブストーリー――個性豊かなヒロインたちと繰り広げる騒動がより面白くなっており、読む手を止めさせない作品です。まさに見どころ満載で、いつまででも浸っていたい世界観だと思います。
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双葉社
過疎ゲーが
現実化して萎えてます。-
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出版社講評
総プレイ人口30人をたたき出した伝説的MMORPGがサービス終了すると同時に現実化。建物は壊れ、モンスターに支配されていく人類。その危機に、過疎ゲーを共にプレイしていた十人の仲間・通称十傑が立ち上がる……。あらすじだけだとシリアス感が強めですが、この作品の醍醐味は出てくる強烈な個性を持つキャラクターたちと彼らの掛け合いです。小説を読んでいて、ここまで終始笑っていたのは初めてかもしれません。彼らの協力プレイは強力なモンスターを倒すことも魔王軍の美女幹部をえっちな罠にはめることも可能なのです……! おバカな十傑は世界を救えるのか? ご期待下さい!
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ツギクル
金貨1枚で変わる冒険者生活
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出版社講評
「小説家になろう」の中では珍しい、チートなしのリアルな人物描写が特徴の作品で、主人公の心の葛藤と成長がうまく表現されています。ちょっとしたきっかけで底辺の冒険者見習いから一流冒険者へと這い上がれる、運命を変えられるという設定は、ファンタジーの王道とも言え、幅広い読者に受け入れられるはずです。
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双葉社
最強陰陽師の異世界転生記
~下僕の妖怪どもに比べてモンスターが弱すぎるんだが~-
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出版社講評
仲間に裏切られ死んだ最強陰陽師ハルヨシが、今度こそ幸せな人生を送るために異世界に転生する物語です。魔法と陰陽術のコラボや勇者との出会い。ストーリーの土台は王道ながらも、様々な仕掛けと確かな筆致によってめくる手が止まりません。日本「最強」から異世界「最強」に転生した主人公が幸せを掴めるのか、ぜひその目で見届けてください。
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TOブックス
白豚貴族だったどうしようもない私に前世の記憶が生えた件
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出版社講評
料理と手芸を愛する青年が、モチモチに太った五歳の貴族家長男に転生! 両親から愛されなかった代わりに、神々からの寵愛を受けた彼は、三歳の義弟を育てながら、前世の主夫スキルを使って貧乏領地を改革していきます。育てられる方が美幼児なら、育てる方もお餅のような美幼児…! 母性をくすぐって止まない兄弟の掛け合いの連続に、気づけば一気読みしていました。また、エルフやダンジョンが登場する一方で、漢詩や仙桃が出てきたりと、西洋と中華のファンタジーが入り混じった世界観も新鮮で惹き込まれました。領地改革の切り口も一風変わっており、ミュージカルの上映を目指したり、魔術で幻灯機を作ったりと、王道ながら読者を飽きさせない作品です。
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宝島社
テイマー養成学校!自分でふ化させた魔物がトカゲだと馬鹿にされていたら、実はエンシェントドラゴンだった件について。
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出版社講評
学校でテイマーとして仲間たちと切磋琢磨していく生活。そして傍には可愛く、強く、頼もしい相棒。最弱から最強へと成り上がっていくことによるカタルシス。魅力的な要素の数々に引きつけられます。ただ、シリアスな展開が待ち受けており、ただコメディで楽しませる日常があるのではなく、それぞれが上手く組み込まれており、主人公や相棒のトカゲ(本当はドラゴン)などの魅力を際立たせています。彼らがどのように成長し、人々から認められ、活躍していくようになるのか、今後が楽しみな作品です。
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双葉社
取り柄のない不遇職がユニークスキル【吸収】を手に入れ、モンスターの力を自分モノに出来る最強職になったので、とりあえず冒険者になってみる
~不遇職テイマーの成り上がり~-
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出版社講評
神に与えられた職業が「使いみちがない」と侮られる“テイマー”だったせいで、周囲から不遇な扱いを受ける主人公・アレン。彼が奮闘する姿と、冒険で巡る各地の設定の豊かさにワクワクしました。「テイマー=使えない不遇職」と侮る奴らがアレンのすごさに驚くざまぁ感も見どころ。あと、ヒロインでもある素直系クーデレ美少女剣士・シャルが、と・に・か・くかわいい! 最高です……。 アレンとシャル、強い絆で結ばれた2人の甘酸っぱいやり取りも、読んでいてグッときます。
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双葉社
ヒトを勝手に参謀にするんじゃない、この覇王。
~ゲーム世界に放り込まれたオタクの苦労~-
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出版社講評
RPGゲーム世界に放り込まれたオタク女子がうっかり先の展開を呟いたら、覇王に捕まってやりたくもない参謀にされ…。仕方ないから、ゲーム知識を《予言》にして、国と覇王(推し)の破滅を乗り越えよう!? 及び腰のオタクが、イケメン獅子獣人の覇王と背中を預け合い、破滅を乗り越えようとコミカルに頑張る姿が秀逸。さりげなく出てくるメシテロご飯描写も必見の作品です。
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一二三書房
藤倉君のニセ彼女
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出版社講評
ひょんなキッカケで学校一モテる藤倉君の「ニセ彼女」になった尚。けれど憧れの彼の隣にいるためには「好き」だとバレてはいけない……。無表情女子の尚と、実は子供っぽい藤倉君が織りなすラブコメです。藤倉君を狙う女子を騙すための「ニセ恋人」関係を続けるには、藤倉君を騙さなければいけない。二重に嘘をつく尚の心模様が注目ポイント。罪悪感を感じながらもときめいたり、時にはすれ違って喧嘩したり、「ニセ彼女」の穏やかとは正反対な日常をクスッと笑える軽妙洒脱な文調で描いており、笑顔をもらえる作品になっています。
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宝島社
辺境のんびり
父娘―おやこ―生活-
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出版社講評
この作品の魅力は、何よりも魅力的な登場人物たちです。主人公のアディウスは面倒見が良いだけでなく、実はとんでもない力をいくつも持っている。アディウスと暮らすことになった幼い狐の獣人キユは、天真爛漫でやることなすこと可愛らしい。人類の敵であるはずの魔王は、幼い少女の姿をしているが、魔族を大事にする苦労人。そんな彼らが辺境の地でのんびり過ごしたりするこの物語は、ほのぼのほっこりできて必見です。また、治癒効果がある温泉があったり、おもてなしに出した果実が、幻の世界樹の実であったり(しかも採り放題)と実は、とんでもない辺境になっているのも見どころです。
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双葉社
僕のクラスには校内一有名な美人だけどコミュ障な隣人がいます。
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出版社講評
なろうでは珍しい、現代ものの学園ラブコメ。コミュ症の相田くんが、同じくコミュ症だけど、容姿端麗で運動神経抜群のスーパー女子・江里さんと同じクラスになったことから、物語ははじまる。コミュ症同志だからこそ生まれてしまう、もどかしいすれ違いやじれったい誤解が、とにかくかわいい! 「あまあま過ぎる!」「ニヤニヤが止まらない」など、読者からも圧倒的な支持を集めている本作。心優しく純粋な2人の恋の行方から、目が離せない!
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新紀元社
魔剣使いの元少年兵は、元敵幹部のお姉さんと一緒に生きたい
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出版社講評
自分の属していた集団から排除された者同士の関係という、非常に燃え上がるシチュエーションに惹かれました。ヒロインのキャラクター造形が魅力的で物語世界に入り込む一助となっています。主人公の性格も作者の押しつけがましさがなく、すんなりと共感できました。少年兵と魔王軍幹部がいっしょに行動するという設定に、これからどうなっていくのかと読み手を作品に引きずり込む力があると思いました。地の文の描写にまだ荒削り感がありますが、そうしたところを修正していけば、より魅力的に輝ける作品になると評価いたしました。
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双葉社
魔性の男を目指します
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出版社講評
ブラック企業に勤めるサラリーマンが、トラックに轢かれて転生した世界は…男女比が1:20の世界だった。高校生になった主人公、当たり前だけどモテまくる。クラスの女子はもちろん、母親の飲み友達からお手伝いさん、パン屋のお姉さんまで、ところかまわず誰彼かまわずモテる。でも、なんかウハウハだけではない、希少種族であるからこその、主人公の苦労やら切なさが、じわじわときます。単なるハーレムものではない、クスリと笑えながらものめり込める傑作です!
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宝島社
目指せ樹高634m!
~杉に転生した俺は歴史を眺めて育つ~-
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出版社講評
まず、タイトルのすさまじさ。発想力に感服です。ご神木を切り倒した主人公が罰が当たって死んでしまい、杉としてスカイツリーよりでかくなれば生き返らせてくれるという神様の言葉通り巨大杉を目指すのですが、出オチかと思いきや、中身も文句なしに面白い。地震があれば死ぬ。落雷でも燃える。常にある生命の危機にびくびくしながらも、ちゃっかり恋をして、でも杉だから結ばれない……と切ない(?)展開もあったりと、主人公=杉という設定を存分に活かしています。異色の意欲作。
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ツギクル
もふもふを知らなかったら
人生の半分は無駄にしていた-
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出版社講評
愛くるしい少年とモフモフたちとのコラボという、日常の生活の中で擦り切れてきた心を癒すには一番の薬になる作品です。冒険あり、癒しあり、笑いあり、涙ありの異世界スローライフ、しかも主人公の周りの大人たちがみんな優しいので、安心してほっこりしてください。
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一二三書房
レベル1の最強賢者
~呪いで最下級魔法しか使えないけど、呪いをかけた神がミスったので最強になれました~-
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出版社講評
邪神にステータス固定の呪いをかけられ、レベルも上げられないし魔力も体力も初期ステータスのままという逆境で異世界に転生した主人公。これでどう最強になるのかと気になって読み進めると、ステータスが固定されている呪いに、魔法をどれだけ使っても魔力が減らない(最大値で固定)という抜け道があり、その発想の柔軟さにうならされました。主人公を取り巻く登場人物たちも個性豊かで、特にヒロインたちがみんな可愛らしいのもグッドです。ユニークな設定、魅力的なキャラクター、次から次へと巻き起こる騒動……次代のライトノベルにふさわしいと感じさせる一作です。
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宝島社
私、引き籠って研究がしたいだけなんです!
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出版社講評
死んで転生した研究者が騎士一家の娘に生まれ変わり、魔法の才能を発揮しつつ前世の知識で幼いうちから大活躍していく、という王道ストーリー。タイトルがキャッチーで良いですね。テンポがとても良く、毎話しっかりと続きが気になるイベントが発生するので、引き込まれるようにするすると先を追ってしまいます。また、アインがチートを持ちながらもその言動に嫌味がないのは、「研究者になる」という目的意識がはっきりしているから。たくましく強く可愛い、とても魅力的な主人公です。