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この度は、クラウドゲート株式会社が運営する『第12回ネット小説大賞』にご応募・ご参加いただき誠にありがとうございました。
今回は20,826作品ものご応募をいただき、そのなかから73作品が受賞となり、過去最高の受賞作品数となりました。
おめでとうございます！
数千年前に魔王討伐の勇者パーティーの補佐役として召喚されたマーギン。マーギンは大賢者と呼ばれる程の魔力と適正を持ち、召喚から１０余年程過ぎた時に勇者パーティーの一員として魔王討伐に向かった。
しかし、補佐役であったマーギンが魔王の核を撃ち抜いた直後に仲間から石化魔法を掛けられ、石化が解けたのは数千年後であった。
そしてマーギンは数千年後の世界で新たな人生を歩み始める事になるのである。
チート、冒険、シリアス、笑い、可愛いヒロイン達などなど、様々な良い要素を持っていて、多くの人が楽しめる作品です。 勇者パーティーの補佐役として召喚されて、最終決戦の中、魔王の核を撃ち抜いたと思った瞬間、仲間に石化させられて目覚めたのは数千年後。 冒険して、弟子を育てて、時折やらかして怒られてと主人公が第二の人生を楽しみつつ、謎が明かされていく。 魅力的な登場人物が多く、話のテンポも良いため、気がついたらこの作品に引き込まれていました。 ぜひ、ご一読ください。
商会の三男坊、テリー・ホランドは王太子が卒業パーティーで、公爵令嬢との婚約を破棄する計画を立ち聞きしてしまう。
強い権力も人脈もないテリーは、婚約破棄計画を阻止する為に、公爵家に仕える女友達のエレノア・ハートウッドに立ち聞きした内容をしたためた手紙を託す。
え？ 公爵令嬢が自分に会いたがっている？
男子禁制のお茶会に紛れ込ませるから女装しろ？
困惑したまま、テリー（女装バージョン）は令嬢達が集う、公爵家のお茶会に参加するのだった。
短編とは思えないほど読み応えのある作品でした。過激な展開を用いずとも、構成と文章で読者に続きを読ませる力があります。爽やかな読後感も良かったです。
母親は側妃、でも僕は第一王子なので、王位継承権は第一位。
ようやく思考と肉体が繋がって、思い通りに体を動かせるようになったんだけど、どうにも僕の環境はよろしくない。
どうやら父親の国王陛下は、最愛の王妃様との間に出来た第二王子を自分の後継者にしたいようで、第一王子とその母である側妃を放置。放置というか無視。
なんかこれってどこかの小説で見たようなテンプレじゃないか？
国王陛下から邪険に扱われる側妃を母親に持つ王子様が、自分は愛されてないとかなんとか拗ねまくって、あれは嫌だこれは嫌だ我儘放題に成長した挙句、学園の卒業式で、国王陛下が王命で決めた、家柄も容姿も性格も完璧な婚約者の令嬢に婚約破棄を突き付けて、ご立派な人格者な弟王子に婚約者を横取りされて、ざまぁされる王子様。
冗談ではない。
そんなやべーフラグは折るに限る。
自分の将来のほうが大事。
まずは王子様をやめようかと思う。
我儘に育って婚約者の令嬢に婚約破棄を突きつけるような、ざまぁされる王子様の幼少時代に転生してしまって……という設定の本作。 来たる破滅を防ぐために主人公・アルベルトは冷遇されている自身の状況を改善しようとするのですが、アルベルトの遠慮ない物言いや活躍が痛快で読み進める手が止まりませんでした。 また孫には優しいが周囲には恐れられているおじい様、毎度厄介ごとに頭を悩ませる宰相閣下、会ってみたら可愛がってくれる腹違いの母の王妃様など、アルベルトを取り巻くキャラクターが魅力的で素晴らしかったです。 金賞に相応しいクオリティの本作を皆さまも実際にご覧になってください。
神話や物語が大好きだった高校生の俺は、卒業式の日にクラスメイト全員とともに事故に遭って死んでしまった。５歳の少年貴族に転生したものの、生まれながらに魔術が使えず虐げられていた。このままじゃ政略結婚の道具として厄介払いされると焦った俺は、なんとかして自立しようと企んでいた。
そんなある日、『数秘術７』という謎のスキルを持っていることに気づく。それはこの世界で唯一の成長するスキルだった。
これは異世界に転生した俺が、クセのある仲間たちとともに成長していく転生チート物語。
魔法の世界で魔法が使えず、家族から「忌み子」と呼ばれている少年に転生した主人公。そんな悲惨な現状から脱すべく思案する中で、神秘術という不思議な力を持っていることに気付き自ら運命を切り開こうとする物語。悲劇的な立場に置かれたにも関わらずそこに悲壮感はなく、癖のあるキャラたちとのコミカルな会話は読んでいて面白い作品。前世との繋がりを匂わせる設定もよく考えられており、転生ものが好きな人から、まだ転生ものを読んだことがない人まで、楽しめる作品になっています。
学年一の美少女に「ここから飛び降りてくれる？」と言われたらあなたならどうしますか？ 自殺を考えているヒロインに「お前が死ぬときは、俺も一緒に死んでやる」と言ってのける主人公に心を掴まれ一気読みしていました。2人の距離が近づくシーンにキュンとして、どうしようもなくすれ違っていく様に心が締め付けられる。切ない恋愛小説として読み進めていると、１周目の世界で彼女が命を絶った日、2人が本当に心中して……？ という構成に驚愕しました。そこから始まるどんでん返しに次ぐどんでん返しの末、気づけばラスト泣いていました。青春タイムリープ小説の傑作、あなたも気づけば涙する。
軽妙な筆致でのびのびと描かれた遊びのある設定の数々と、同時に読者を重厚なSFファンタジー世界に留めさせるだけの引力がある文章で、著者の確かな筆力と空想力に惹かれました。 十年の仮眠を予定していた機械化人の主人公が、大規模なネットハザードが原因で二千年後に目覚めてしまったシーンから始まる本作。異種族や魔法、未知の技術だらけの変わり果てた世界で、何と出会い、何を見知っていくのか、ハラハラドキドキが止まりません！
異世界転移した主人公がフェンリルと一緒にスローライフしながら最強の料理人となっていくが、本作の一番の見どころは主人公とフェンリルの絆。突然の異世界でも、この絆によって楽しさ二倍になっていきます。もふもふと料理、ノベル読者の好む要素が満載の一作です。
剣と魔法の世界で生きていくことの「すべて」が描かれている旅物語でした！ 主人公ツカサが平凡な少年なだけあって、異世界の常識に困惑する場面には共感しっぱなし。相棒のベテラン冒険者ラングが披露する冒険の心得や処世術には、こちらもうっかりメモを取ってしまいそうな説得力がありました。どんなピンチでも冷静さを失わず、頼もしさ抜群！ また、野営中の食事や町での物資の調達、冒険者同士の交流など師弟二人旅の一コマ一コマが、リアリティをもって描かれており、ファンタジー世界にどっぷりと浸らせてくれました。本作を片手に、あなたもツカサたちと一緒に別世界を旅したくなること間違いなしです！
突然「魔眼」が覚醒したおっさんがダンジョンを攻略してレベルアップしていく物語ですが、生活の描写などが妙にリアルで、大人な読者が共感できる作品です。現実の生活に疲れたら、本作を読んで束の間の異世界を楽しんでみてください。
一回読んだだけでキャラクターの名前がしっかり頭に刻まれます。これは、キャラクターが一人の人物としてしっかり生きていること、キャラクター造形の上手さ故だと思います。早く続きが読みたい！中華王宮の耽美な雰囲気に引き込まれます。
錬金術をテーマにしながらも、肩肘張らずに楽しめる学園ストーリーです。主人公のライム・シトラールは、辺境から都会へと飛び出した錬金術師の卵で、個性的な仲間たちとの共同生活を送りながら、実力社会の厳しさに立ち向かします。特に、錬金術の技術や知識がキャラクター同士の関係性や社会問題に密接に絡んでいく展開がとてもユニークです。また、三人一組のキャラクターたちがチームで課題に挑む様子が描かれ、それぞれの葛藤や成長がリアルに伝わってきます。野心とユーモアが絶妙にミックスした物語を、ぜひ楽しんでください！
目立たない生活を望む最強の主人公、というおなじみの設定を巧みにアレンジし、新たな切り口で読者を引き込みます。主人公が「七色魔導師」であることを隠そうとする中で、裏目に出る行動や周囲とのズレが絶妙なユーモアを生み、テンプレートを単なる繰り返しではなく新鮮な体験へと昇華しています。また、力を隠す理由が「静かな生活への憧れ」に加え、社会的立場や過去の経験に根差しているため、設定に深みが増しています。さらに、周囲のキャラクターたちとの関係性が丁寧に描かれることで、主人公の葛藤と成長が際立ち、物語に躍動感を与えています。
「思い出のご飯」をテーマにしたヒューマンドラマですが、三途の川の横=かわよこという舞台設定から想像力を掻き立てられます。過剰でもなく淡々としているわけでもない主人公の心理描写は、非常に共感できるとともに、世界観に入り込みやすい。短い作品ですが、その中にハラハラ、ほっこり、じんわりといろんな感情が目まぐるしく芽生えてきて、今後の展開も待ち遠しくなる作品でした。
主人公であるヴィオレットの行動力と、順調にオリバー村を開拓していく様子に引き込まれ、最後まで一気に読ませていただきました。また、家族や村人、魔女見習いのリルなど、温かい人たちにも囲まれ、こちらの心まで温かくなりました。 一度この作品を読んでいただければ、ラベンダー畑が綺麗でご飯も美味しいオリバー村に行ってみたくなること間違いなしです。 是非、ヴィオレットによる領地開拓譚を皆様もお楽しみください！
※早期受賞作品として発表予定でしたが、著者様 出版社様 ネット小説大賞 ３者の合意の元、諸般の事情により最終結果発表に合わせての告知とさせていただきました。
転生ファンタジーの新境地を切り拓く意欲作です。主人公クラリスは、異世界で「無才」と烙印を押された貴族令嬢でありながら、極限状態で前世の記憶を取り戻すという設定を活かし、その後に発揮される異才を、異世界社会が抱える不条理を皮肉とユーモアを交えて描きます。異能ではなく、知恵や視点の転換を武器に運命を切り拓こうとするクラリスの姿は、既存のテンプレートに新たな息吹を吹き込んでいます。また、異種族との交流や対立を軸に、多様なキャラクターたちが織りなすドラマも見逃せない魅力です！
多くの聖女が活躍する国で、無能で役立たずな魔女として嫌われる”魔除けの聖女”のヒロインが婚約破棄を機に旅に出るお話です。自国を出て以降、存分に本来の力を発揮し、生き生きとしていくヒロインの様子に惹かれましたし、行動を共にする隣国の隊長・副隊長との恋愛描写も楽しめました。 また、聞きなれない主人公の持つ力の説明や、それぞれのキャラの背景など、とても多くの設定を上手く使いこなしてまとめられており、とても読み応えがありました。
※早期受賞作品として発表予定でしたが、著者様 出版社様 ネット小説大賞 ３者の合意の元、諸般の事情により最終結果発表に合わせての告知とさせていただきました。
昔ながらの知恵×現代技術という発想で、それを主人公が渋りつつも柔軟に取り入れて活用しているのは、大変魅力的でした。温故知新と言葉では簡単ですが、作品の端々からそれを感じ取れ、古きと新しきをうまいこと活用する主人公から上品な知性を感じます。また、中身はおじいちゃんですが子供ながらに一つ一つ問題を解決するシーンには、応援すながら感情移入して読ませて頂きました。主人公の考えにも一貫性があり明快。例えば店の効率化を目指して試行錯誤する姿は経営シュミレーションゲームのようで、ワクワクが止まらなかったです！
軍師を題材にした物語はいくつかあれど、ここまで作戦に特化している作品も珍しく非常に緻密に練られており驚きました。現場で指揮をする軍人と全体を予言する軍神、それぞれの視点と戦況の変化が細かく描写されており、まさに手に汗握る戦記物語。読んでいくにつれて主人公の用意周到さに圧倒され、戦争と戦術、情報操作、裏工作と人間味のある登場人物の背景描写のギャップに、耽読しました。
元気がよくてちょっと天然で……でも孫のために奮闘するおじいちゃん・源二がとても素敵でした。誰よりも人生の先輩だからこそ発せられる言動と達観した行動、時に年齢など感じさせない若者に負けないガッツは、年齢問わず誰が読んでも勇気と元気をもらえます。現役時代の仲間も個性が強く、この高齢組のやり取りが楽しい。老人なのですが、高校生男子並に覇気がある。ぜひこの楽しくて熱い物語を世に出したい、多くの読者のもとに届けたいと思いました。
のっけからテンポよく、終始ニヤニヤしながら読めるコメディー作品でした。主人公のツッコミセンスにキレがあるため、ギャグのノリが小気味よく爽快に読めるのですが、決めるときには決め周りを魅了するカリスマ性があります。そんな主人公視点で描かれるためレギュラーキャラたちの魅力も存分に引き出しており、終始楽しく読めました。基本は明るい作風ですが、水面下では陰謀も渦巻く不穏な展開もあってストーリーに重点を置いてもダレることがなかったです。ぐいぐい引き込む力強さを感じ、漫画にしても映える作風でメディア展開が非常に楽しみな一作でした。
主人公ナダの追放劇から始まり、死と隣り合わせなダンジョンをソロで攻略していく本作。 濃厚な世界と、それにマッチした渋く愚直な主人公が魅力的でとても惹き込まれました。 スキルやアビリティが存在するこの世界で、何も持っていない、腕力のみが頼りのナダの戦闘描写には圧倒されます。 はじめはただ生きるためだけにダンジョン攻略をしていたナダが、徐々に世界の真理に近づきながら周りから評価されていく展開は爽快で、一度読み始めたらハマること間違いなしな作品です！
スピーディーな展開ながら、肝となるシーンはしっかりと読ませる構成力と、キャラクターの魅力（猫の小生意気さの可愛いこと！）に惹かれました。物語の続きも前日譚も気になります。
オリジナリティに富んだ設定に加えて確かな世界観の広がりがあり、序盤の爆発的なインパクトも目を引きますが、物語としての深みを兼備しています。 いわゆるTSジャンルを含んだ内容でニッチに思われがちですが、変身やバトルのシーンはまるで少年漫画のようなアツさがあり、主人公をはじめキャラの軸もしっかりしています。その魅力、面白さはまさに“王道”であるといえます！
最近の異世界ファンタジーものに慣れた読者には新鮮に映る本格的な冒険ファンタジー。色々なスキルを組み合わせていくレニーは、派手さはないがまさにいぶし銀の活躍！ リアルなソロ冒険者の日常を存分に楽しめる一作です。
悪役令嬢として仕立て上げられた主人公。よくある悪役令嬢ものですが、ここからの展開は他の作品にないスリリングなもの。10分29秒の説明の後、エリザベスがとった行動に目が離せなくなるはずです！
短編ながらキャラクター達の魅力が詰まっていました。 主人公視線から描かれるスタート、そして心地良いスピード感と テンポ良い掛け合いに引き込まれて一気に読んでしまいました…！ 物語のキーとなる『攻略ノート』をどう使ってきたのか、 メインである２人のこれまでのやりとり、彼・彼女を取り巻くキャラクター達の お話をもっと深く読んでみたいと思いました。
ダンジョンから出られない転生迷宮主（ダンジョンマスター）が、冒険者たちのユーザー体験（UX）向上を目指すというオリジナリティあふれる設定が秀逸。これまでになかった視点で展開される物語とコメディ調のキャラ同士の掛け合いが楽しく、するすると読み進められます。 現代を生きる我々の共感を誘うシーンや、クスリとしてしまうようなメタ発言も。SEやUXプランナーなどに知見がある方も必読です!!
現代ダンジョンをテーマに扱っている作品は数あれど、本作のダンジョンは、週末に訪れる商業施設やテーマパークのようでもあり、キャリアを積むという意味では就学先・就業先のようでもあり。 現実世界の日常とダンジョンを自然に接続しローファンタジーとして完成された世界観、そして続きが気になるワクワク感とテンポ感を両立した展開に脱帽いたしました。 追いかける背中に向かって、どんどん成長していく主人公から目が離せません！
新文芸らしいトレンド感やエンタメとしての馴染みやすさはさることながら、骨太なミステリを思わせる壮大な物語構成も大きな魅力となっている作品。 主人公が異世界転生によってチートスキルを獲得、その能力を活かして躍進する序盤の展開は爽快感が抜群。しかし実は、ほかの転生者たちはこの転生先世界の「原作」を知っているなか、自分だけが知らないようでーー徐々にあらわになる世界観の深遠さに鳥肌必至です!!
二次元夢女子な主人公の王女が、隣国の23歳年上のイケオジ陛下のもとに嫁ぎ、愛 を育むラブストーリー。異世界ものでは比較的珍しい年の差カップルものですが、陛 下の不器用な優しにキュンキュンし、また主人公の前向きな性格に「ナイスカップ ル！」と拍手を送りたくなります。もっとこの二人を眺めていたくなるような、読後感がとても良い一作です。
推しカプの娘に転生するという特異な設定に、まず心惹かれました。そんなロリっ子主人公の可愛さに癒される、子育て作品かと思いきや……推しカプ夫妻のウブでじれじれしたやり取りにはときめきが止まらず、主人公の激しすぎる推し愛には笑いが止まらず。ラブストーリーとギャグの両立が上手い! 小説としての魅力はもちろん、漫画にするのも楽しみな作品です。
後ろ暗い過去のある者たちが成り行きで一緒に暮らし始めて、やがて本物の家族になっていく過程に思わず泣いてしまいました。派手な展開に安易に走らず、登場人物の葛藤と内面の成長を書き切った点が素晴らしいです。
まず目を引いた「古民家でシェアハウス」という憧れてしまう設定。そのうえで、古民家特有のどこか和やか雰囲気を感じさせつつも、美奈穂と春陽の女性2人だからこその絶妙な距離感がとにかく愛おしい！ また、各話で登場する料理はどれも美味しそうで、つい真似したくなるようなレパートリーだらけ。思わず、読んでいる途中でお腹が鳴ってしまいました！
８歳で『救国の乙女』になると預言され、20年。 28歳になってもその兆候は見られず、森でのんびり暮らし…という設定に惹かれました。 たくましさと優しさを持ち合わせた主人公、 そして“何か”を隠した青年との出会いからどんどん面白くなります。 全体を通しての文章力、物語の構成力にも光るものがありました。
異世界転生やゲーム転生というカテゴリーに、ひねりを効かせたキャラクター設定と軽快な語り口が加わった、新感覚の物語です。主人公はMMORPGのアバター姿で異世界へと転生し、彼女ならではの独特な視点で新たな環境に挑みます。特に、「ゲームの枠を超えた現実」を舞台にした設定や、異世界での自由と葛藤を描く心理描写がとても印象的です。テンプレートを踏襲しつつも、独自の魅力を持つ本作は、転生ジャンルに新たな可能性を感じさせる物語といえるでしょう。
魔女と弟子の師弟コンビが世界を巡る壮大な冒険ファンタジーとして、あらすじから読者の興味を引く設定になっている点がまず良かったです。 序盤は文章や構成の粗さを感じましたがとにかくキャラクターと設定が魅力的で、最新話では筆力も上がっていることが確認できたため、本作を選ばせていただきました。
マルちゃんことマルティンたち下宿に住む人々と、新米管理人すみれの交流、図書館の司書で道草ごはんのきっかけをくれる田屋さんとの関係、そしてもちろん美味しい道草ごはんの数々。「庭」のイメージや描き方も素敵で、すみれの庭やグランマの庭に行ってみたいと思いました。最後まで引き込まれる物語です！
独特な「近代ファンタジー戦記」ともいえる世界観が魅力的な作品でした。 よく使われる「エルフ」や「魔法」といった「西洋ファンタジー」の設定は外さず、それらの要素を蒸気機関などが発達した「近代の世界」や舞台となる「東洋の世界」にうまく組み込まれていて、各要素は見たことあるはずなのに新鮮味にあふれる世界観は、いわゆる「テンプレ」を非常に有効に使っていると思います。 また、戦争が軸になる本作ですが、そちらも開戦前夜の外交戦や、機関銃に対抗する魔術の開発など、実際の戦場以外にも見どころがしっかり盛り込まれており、こちらも非常に面白い「戦記物」となっておりました。
現地転生した主人公が大好きな家族を守るために奮闘するファンタジー。チート能力でやらかしてしまう可愛い赤ちゃん（0歳児）や、もふもふ精霊に癒されます。ノンストレスな展開で、男性読者も女性読者も安心して楽しめる作品です。
主人公・レシュマが恋した婚約者は、「たくさんの女の子に愛されたい」と豪語する、いわゆるクズ男。どんな相手であれ恋心を捨てることは難しい……それでも大好きな“魔法”との出会いの中で成長し、叶わぬ想いと決着をつけるレシュマの姿に心を打たれました。そして自分を取り戻した彼女が手にしたハッピーエンドにもドキドキが止まりません！自分の力で未練を断ち切り、幸せを手に入れる主人公を応援したくなること間違いなし！
料理が上手で不幸体質な主人公×主人公を狙う殺し屋のチョロあまラブコメディ。 念願の飲食店開業も、一度もお客さんが来ることなく廃業。仕方なく動画投稿や配信で生計を立てる男の元に、なぜか凄腕の殺し屋が派遣される。命の危機かと思いきや、男の手料理に殺し屋さん即陥落！？ 殺し屋とターゲットの間に芽生えた恋の行方は–––– 目的を忘れ、美味しいものに絆される、チョロくて甘々な殺し屋さんの魅力に引き込まれる作品です。ふたりの焦ったくて優しいやりとりをぜひお楽しみください！！
愛していた人から裏切られたのに、悲しみに嘆くだけではなく、これからどう生きるかを考え抜くレオニーは、「強い」の一言では言い表せないヒロインでした。 シャルリーもクセのあるヒーローで、「離婚した者同士くっつこう」と考えついても、実行できる胆力がすごい！ 本人は「契約」「役割」として再婚をしましたが、本気の恋をしてしまい、もだもだと距離をはかりあぐねてる姿は愛らしく、序盤とのギャップがあって面白さも満載の一作です。
「前世の記憶を持って異世界転生」「悪役令嬢になり魔界へ送られ断罪される」という人気ワードが満載の王道ストーリーでした。 それに加えて、魔界で定食屋を開いた主人公は魔族たちの胃袋をがっしりと掴み、多種多様な魔族が店へと集まってくる、そして提供される美味しそうな料理、という異世界グルメファンタジーの面白さも詰まっていました。 主人公と魔王の恋愛も見どころ満載で、陥落した後の魔王の溺愛はとても魅力的です。
閉園した動物園を舞台に未知の生物に追われ、対峙する恐怖が描かれています。悪意や無関心など登場人物達が抱える心の闇が綿密に描かれているため、彼ら/彼女らの直面する絶望にリアリティを感じました。また作品序盤に謎が提示され、その真相を読者に予想させ、期待に応えながらも見事に裏切る構成力の高さもあり、ホラーサスペンスとして大変すばらしい作品です。 絵としてインパクトのあるシーンがあることがコミカライズの検討材料の一つになるため、そういったシーンが多く描かれていることも本作の選出理由の大きな要因の一つです。
生まれつき魔力を持たない体質の主人公・ユーファミアが王太子殿下の”治癒係”として登城する。魔力暴走に苦しむ王太子・カーティスを助ける手段はまさかの『キス』で――？ という設定の面白さに惹き込まれました。 ユーファミアがカーティスへのけなげな恋心を抱きつつも胸に秘め続ける姿が切なくも美しく、応援せずにはいられません。また堅実で説得力のある世界観描写も魅力のひとつ。心が洗われるようなピュアなラブストーリーを存分にお楽しみください。
パーティのメンバーに奈落に落とされ追放された3人の女の子たちが、出会い、かけがえのない絆を結び、愛を知る物語。 愛おしいキャラクターと、胸を熱くする怒涛の展開が見事でした！ かわいくほんわかしている女の子3人の心の内には、秘めた闘志があり、諦めずに困難や強敵に立ち向かっていく姿は、思わず応援したくなりました。女の子同士ならではのわちゃわちゃもかわいくて癒され、魅力的でした。 一度追放されたという同じ境遇の3人が、もう一度仲間を信じ、残虐な敵に真っ向から立ち向かい、共に世界を変えようとする壮大な展開と、その中に散りばめられている登場人物たちの秘密にグイグイ引き込まれ、心を鷲掴みにされました！
骨太現代ファンタジーと激しめな下ネタで、スピード感と面白さが抜群の物語でした。主人公の伊庭八代は普段三枚目キャラで、いざという時は最強の【血継魔術】を武器に仲間のために奔走するヒーロー的側面があります。作品の見どころとしては各キャラクターが非常に多面的に作られている部分です。日常は軽いノリで下ネタばかり言う主人公にもとても辛い過去があり、それがキャラの魅力をさらに押し上げ大変素晴らしかったです。バトルと下ネタを少年の心で存分に楽しめる一作です。
一読すればすべての人が宰ワールドに取り込まれる。 本作は、読者を引き込むユニークな設定とテンポの良い文章が光る、超絶ハイテンションなオメガバースBLラブコメディです。フリマアプリで買った服についていた匂いをきっかけに、アルファが大阪から東京までチャリで押しかけるという突拍子もない展開と、それをさらに盛り上げる主人公たちの軽妙なやり取りが、物語全体にエネルギーを与えています。登場人物の個性が際立ち、特にアルファの常識はずれな行動にはユーモアと愛が詰まっており、心が温まると同時に爆笑必至の作品です。
絶望的な運命を受け入れ、人生をあきらめながらも信念は捨てなかった主人公が、力を得た事で前向きになり成長していく点がとても魅力的。物語的にも小さな目標を達成させる事で、成果がステータスの数値でわかりやすく増えていき読んでて気持ち良かったです。剣や盾とは違うスコップという武器を扱う事で、マンガ的に独特の「画」を見せてくれる可能性も感じました。
婚約破棄から始まる王道逆転令嬢もの…と思いきや、実は既に婚約破棄は「昨日」成立していて！？という、序盤からヒロインの行動力に対し大いなる期待感を抱かせてくれるタイトルに、まずは惹かれました。 テンポよく進むキャラクター達の会話が面白く、ひと際目立つのがやはりヒロイン・アリシアの堂々たる佇まい。知的で冷静、上品さも兼ね備えているアリシアが人脈や情報網を駆使して活躍する姿が圧巻な作品です。
ヒロイン・リーゼロッテは聖女の仕事を果たさない、と王太子殿下に婚約破棄されそれを受け入れる…というところから始まりますが、周囲から役立たずと言われる彼女は実は類稀な力を持っています。本作の非常に面白いところは、ヒロイン自身も己の能力の高さに気が付いていないこと。どこか天然さも持ち合わせた彼女を中心に繰り広げられる展開は、最後まで目が離せません。
未亡人で家政婦業をしていたコジマさんが、ある日突然クビにされ、隣国の聖王子に拾われて、関係を築いていく物語。 最強家政婦のコジマさんが、鳥を上に放り投げて刀剣で一閃すると、鶏肉や野菜は一口大に切り分けられ、鍋の中に。そして、「またつまらないものを斬ってしまいました……」と最高にかっこいい一言。 最強家政婦のコジマさん！ どこまでもついていきます！ まじリスペクト!! となりながら、デレたときのギャップに心が打ち抜かれること間違いなし！ 最強家政婦×子犬系聖王子の、チグハグな2人にやきもきしつつも、少しずつお互いを理解して距離を縮ませていく2人のやりとりにときめきが止まりませんでした。 憧れつつも応援したくなるキャラクターと、お互いを受け容れ、想い合う力を原動力に世界を救う壮大なストーリーが非常に魅力的でした。
学生である主人公が万能スキルを手に入れ、ダンジョン攻略を進めていくというキャラや世界観が、良い意味でローファンタジーの王道を詰めこんだ設定と、軽快な読み心地が気持ちのいい作品です。 この本作の特徴の一つである、経験→スキルの変換能力のチート感もわかりやすく、タイプの違う女子高生のキャラも、コミカライズ化した際に可愛くなりそうだなと思いました。 熱いバトルシーンや、JKとのドキっとする日常シーンなど、見どころ満載な本作にご期待ください。
何年も前から王道となっている「後宮もの」としての要素を押さえながら、本作はあくまで珠翠と暁の恋模様を描くことを軸とした構成が秀逸でした。 そしてもう１つ特筆すべきはキャラクター描写です。 主人公である珠翠は、行動が一貫して、ブレることなく表現されており、後宮を巡る壮大な内政話があっても影響されすぎない「自分」をしっかり持っていため、恋だけでなく、すべてにおいて応援したくなるキャラクターになっていたことが受賞の決め手です。 また、描写がとても丁寧で、衣装１つとっても、しっかりビジュアルを想起させる表現力の高さが、作品の持つ魅力を増幅させていると感じました！
乙女ゲームの悪役令嬢として転生してしまったヒロイン。断罪ルート回避を目指して、ピンチを乗り越えるストーリー…かと思いきや、まさかのお兄様からの溺愛されるというラブコメ展開に！ さらには、ヒロインが推し活を楽しむほっこり温かい日常も。 これが読みたかった！という要素がこの作品にギュッと詰まっていて、テンポよく繰り出さるところがとても魅力的でした。愛らしいキャラクターとのコミカルで刺激的な物語、きっと読後の満足感は間違いなしです。
誤解により盗賊の汚名を着せられた元ギルド長が、絶望的な状況から成り上がり、再び自らの力を証明していく作品です。 元ギルド長としての経験を活かし、誤解や偏見を乗り越え、仲間を率いて世界の真実を暴く展開が実にテンポよく、ページをめくる手が止まりませんでした！ ハニートラップに引っかからないなど、おっさんの元々の人間性と経験が活きており、そこから周囲の関心を得ていくキャラクター性に説得力がありました。 そんなおっさんが他者をプロデュースするところから始まる新たな人間模様もまた魅力的です。 自分を信じて力を発揮し、強敵を倒し、困難を乗り越えていくおっさんの姿に、ワクワクするのと同時に、這い上がっていく勇気ももらえる作品です。
十歳の誕生日、小説キャラクターの悪役令息に転生したことに気づいた主人公。ショックを受け気づくとなぜかポメラニアンの姿になっていた！という予想外の始まりから作品の世界観に惹きこまれました。 男性同士の婚姻が珍しくない世界観で、主人公も王子の婚約者というほんのりＢＬに加え、モフモフ、愛され、ミステリー、学園生活などワクワク要素がたっぷりな作品です。 自身のデッドエンドを回避しようと空回りながらキャラクターと関係を深めていくストーリー展開で、いつもとは違ったファンタジーラブコメを楽しみたい方におすすめの作品です！
主人公の英語教師・星枢は２歳年上の国語教師・朝霧陽に、学生時代から10年間片想いをしている。ひょんなことからお互いのダイナミクスを知ることとなり、欲求を満たすためだけのパートナー契約を結びます。片想いしている相手と、思いを胸に秘めたまま行う切ないPlayシーンが見どころの「Dom/Subユニバース」作品です。陽を溺愛している主人公の心理描写がイキイキと愛情深く描かれていたのが印象的でした。また、そんな主人公を翻弄する陽の小悪魔的な魅力も光っています！ お互いの「過去」を想像し、嫉妬や妄想を膨らませてしまう描写など、再会モノならではの切なさにも胸が締め付けられました。後半にはふたりの関係をかき乱すキャラクターたちも登場し、ドラマチックな展開から目が離せません。お試し契約から始まったふたりの恋は、いったいどうなってしまうのか…！？ ぜひ本編でお楽しみください！
昨今のトレンドである「身代わり婚」「婚約破棄」などをしっかり押さえており、ジャンルとして読者の期待感を満足させる筆力を感じました。 そして何より作品を高い評価にしたのは 芯の強いキャラクターたちです。 たとえば 妖狐の自分を拾ってくれた大好きな家族のため、天敵とも言える祓い屋に嫁いで務めをまっとうした彩葉。 一方で元々女嫌いであったのに、彩葉のまっすぐさに惹かれて離縁などしたくないという気持ちが強くなる楊。 読み進めていくにつれ、読者は必ずキャラクターの誰かを好きになると思います。 また、セリフ回しが非常に巧みで、楊が彩葉に対して真摯に思いを伝えるシーンは涙なしには読めないはずです。 離縁から始まる妖狐と人間の純愛譚を、皆さまもぜひ読んでみてください！
巧みなストーリーテリングと、緻密に描かれたキャラクターたちが魅力の恋愛ファンタジー作品です。主人公アニエスの勘違いと、夫フィリップの不器用ながらも深い愛情が織り成すすれ違いの展開は、思わず「アニエス早く気づいて！」と声をあげたくなるほどじれじれで感情を揺さぶられます。エリート文官という主人公の設定が物語に深みを加えており、いつもとはちょっと違ったラブストーリーを楽しめる作品だと思います。
ぐっと惹きつけられるタイトルと、その期待を裏切らない導入に一気に引きこまれました。次々に訪れる過酷な状況を、主人公・フレドリカが素直さと芯の強さで切り開いていく姿がすてきです！ シリアスな場面で不意にさしこまれるユーモラスなセリフが主人公の魅力を引き立てていました。また、ミステリ要素のあるラブストーリーとして読者を楽しませながら、「集団の中のマイノリティとして生きるとは」というテーマを随所に感じさせる筆力がある作品です。
BLジャンルでは初めての入賞となった今作。オメガバース、学園ものなどBLの王道設定を取り入れていて、更に「クイーン・オメガ」という独自設定があることで他のオメガバース作品との差別化もはかれていると感じました。 また、個性あふれる美青年・美少女キャラクターたちがとても魅力的に描かれているため、多くの女性読者に刺さることは確実でしょう。 一番重要な恋愛の面でも皐樹と舜の気持ちや親密度の変化が繊細に描かれていて、ラブストーリーとしても光るものがあると思いました。
味覚を失った主人公は、VRMMOでカレーを作り食べることに没頭し、有名プレイヤーになっていく。カレーオタクの主人公の言動には、いい意味でぶっ飛んだ一本の筋があり、非常におもしろかったです。 「俺はひたすらにカレーを作って食べていたいと思っている。」とゲーム内の有名グループからの誘いを断り、「リンゴでカレーを作るんだよ、俺はッ……！」と言いながら神業を発動するなど、カレーにかける情熱とその意思の強さに思わず笑ってしまいました。 ですが、カレーにしか興味がないが故に、ブレない主人公はヒーローのようで、応援したくなる不思議な魅力があります。 最初は怪訝な目で見ていた主人公のことが気になる人達がじわじわと増え、認めていく展開に、読んでいるこちらも誇らしくなりました。
サイバーパンクの世界観で、異世界のスキルを駆使するカオスな感じが非常におもしろかったです（スキルの魔剣がサムライソードと呼ばれているのに燃えました）。異世界帰りの勇者のローテクと、サイバー世界のハイテクのギャップという、「異世界ものの王道」の側面もありながら既視感のない切り口に引き込まれました。また、中二心をくすぐるワードセンスも大きな魅力でした！
禁書や怪物といったファンタジー要素と、現代日本を舞台にしたリアリティある刑事ドラマが絶妙に組み合わさり、他にはない独自の世界観を形成しています。 1事件1章という構成の読みやすさに加え、全体を通じて徐々に真相に迫る緊迫感が途切れることなく描かれています。 キャラクター面でも、刑事・江戸川譲史とH.P.ラヴクラフトを名乗る謎の男という異色のバディもインパクトがあり魅力的です。卓越した描写力により、緊迫したシーンや幻想的な場面を鮮やかに想像させ、気づいたら一気読みしてしまう作品です。
不遇の公爵令嬢セレリアが様々な障害を乗り越え、異国の地で運命の人と出会うストーリー。最愛の妹を毒殺したという濡れ衣を背負い、家を追い出されるドラマチックな開幕から、ふとした縁で異国の地へ行き、家業だった“服飾”の才能を開花させ躍進していく展開など、シリアスの緩急が非常に上手く、気づいたら一気読みをしていました。 困難にぶつかっても自分の能力や積み上げてきた人との関りによって乗り越えていく、力強いキャラクター性にも惹かれました。 「絶対に幸せになってセレリア～！」と主人公を応援したくなる作品です。
クラスメートの中で、主人公だけは【特許権】という謎のスキルを与えられ、戦力外に。しかし、主人公の閃きにより【特許権】は、その世界のルールをも覆す力へと変えていくという異世界無双の物語。 異世界無双×特許の切り口が新しいだけでなく、それを活かした世界観とアイデアも見事です。 主人公がまっすぐな性格で好感が持てる上に、閃きが鋭く、スキルを与えた神ですらよく分からない【特許権】というスキルを逆手に取りながらどんどん無双をする展開が痛快で爽快でした。 美少女エルフのリエルの登場により、脳内でガイドをしていたアイリスが嫉妬をするなど、主人公を巡ってハーレム展開もあり、ドキドキしました！ これから先、特許を使ってどう無双していくのか、はたまたどんな可愛い女の子が出てくるのか……!? 物語はまだまだ続いているので、今後の展開が楽しみです。
「前世」では婚約者を聖女に奪われ、辛い死を迎える主人公のリーティアが「今世」では幸せを掴むために転生します。「前世」と同じ世界に転生するかと思いきや＋魔法などの新しい要素が加わり、少し違う世界で生きていくことに。「前世」の頃と変わらない出来事に加え新しい出来事も起こるので、リーティアにとっても初めての経験がたくさんあり、読んでいる方もワクワクします！また「前世」では婚約者だった皇帝との恋の行方は…!?魔法や恋愛、一つのお話の中で何度も違うワクワクが味わえる作品です！
「サノバサキュバス」というフレーズが大変魅力的で心を掴まれました。『魔界』の支配者にして淫蕩の女王であるリリスを母親に持つ主人公・ローラッド。そんな彼の能力は母親由来の迷惑極まりないエロスキルばっかり……。ローラッドの能力を訝しむヒロイン・エルミーナとの、ハプニング続出の掛け合いが大変面白く見所です！ちょっぴりエッチでドキドキのストーリーをお楽しみください。
ヒロインは嫁いだ先で冷遇されている上に、家には旦那の幼馴染の女性が一緒に暮らしていて……という始まりですが、ヒロインは優しく、味方が多くてしっかり者なキャラ。ひどい仕打ちに対してきちんと怒りの感情を出し、自らの力で対抗しようとする強さがあるところに惹かれました。 王弟であるヒーローが完璧なスパダリ（押すとこは押す！）で安心感と包容力もあり◎。また、旦那と幼馴染女性の悪役っぷりも実に魅力的！サブキャラたちもヒロインの良さを引き出していて、とにかくキャラクター性が素晴らしい作品でした。
結婚した女性が必ず亡くなることから、「死神公爵」と呼ばれるヒーロー・リシャールのもとへ嫁いだヒロイン・ヴィオレッタ。 なぜ歴代の妻たちが亡くなったのか、その謎を究明していくミステリーは読み応えがあり、読む手が止まりませんでした。 またヴィオレッタとリシャールのキャラクター性にも惹かれます。本来嫁ぐ予定だった双子の妹のふりを続けながら、健気に頑張るヴィオレッタ。そして冷徹と思いきや、優しく頼もしい一面が見えてくるリシャール。どちらも人間味あふれるキャラクターで魅力的です。ミステリーだけでなく、この二人のむずがゆいロマンスも楽しめる作品でした。
猫に転生した元悪女のアレクサンドラが、非業の死を遂げてしまった飼い主のオフィーリアに転生し、大切な彼女を殺した憎い相手に復讐を誓うストーリー。とにかく、元悪女であり猫人格のアレクサンドラがかわいい！そして飼い主のオフィーリアも生前は清らかで優しく、元悪女のアレクサンドラが愛してしまうのも納得できる魅力的なキャラクターです。正反対な二人ですが、お互いを思う気持ちに感情移入させられ、終始ハラハラしながら一気読みしてしまいました。 つよつよ猫人格ヒロインが痛快にざまあするストーリーは一筋縄ではいかず、目が離せない作品です！
俺が転移者としてこの世界に放り込まれたのは、もっとずっとガキの時分だ。代償として得た力は衛生、体調管理に特化された各種魔法。戦闘にゃなんの役にも立たねえ俺の力だが、娼館の支配人としちゃそう捨てたもんでもなかった。
命を救ってくれたオーナーに店を任されてから、はや幾年。
今宵も娼館「胡蝶の夢」に燈は灯り、金と情欲に塗れた夜の幕が上がる。
是非ともお立ち寄りくださいませ、お客様。
当店は選りすぐりの美女を取り揃えて、お客様のご来店を心よりお待ちしております。
『第四回ネット小説大賞』を受賞している作品という事もあり、おもしろさに疑いのない作品です！「娼館」というワードにエロい展開を期待させられますが、この作品の魅力はそれだけではありません。異世界の娼館を舞台に、そこで働く人々や客のストーリーが繰り広げられ、主人公が支配人としてそれを解決していく様は、ヒューマンドラマ、お仕事ものとしての楽しさもあります。また、なんと言っても、娼婦はもちろん王女様まで、魅力的なヒロインが多いです！しかも、そのヒロインの正体は……？ 自信をもってお勧めできる作品です！この作品の魅力を余すことなく伝えるコミカライズを皆様に読んでいただけるよう尽力いたしますので、ぜひご一読ください！！
この度は『第12回ネット小説大賞』にご応募いただき誠にありがとうございました。 今回は応募総数・受賞作品数・協賛企業数ともに過去最高を記録し、盛況のなか最終結果発表を迎えることができました。応募者の皆様、協賛企業の皆様、『小説家になろう』を運営するヒナプロジェクト様、そしてコンテストに関わって頂いたすべての皆様に心より感謝申し上げます。 これからも素敵な作品が、弊コンテストから世に羽ばたいていくことを楽しみにしております。
本コンテストにご参加いただきました編集者の皆様からの様々な声を集めましたので、下記よりご紹介させていただきます。来年も皆様からのたくさんのご応募を心より楽しみにしております。
第12回ネット小説大賞
応募数 20,826作品
受賞数 73作品
ご参加いただきまして、誠にありがとうございました。
