【重要】二次選考通過候補作品発表
【二次選考通過候補作品総評】
ご応募いただいた10,156作品の中から、受賞候補作の一次発表として残った596作品を発表いたしましたが、本日はその中から選考された73作品を発表いたします。
今回選考対象となった作品は既に一定の品質を満たしている作品であり、基礎的な文章力に加えて、『キャラクターや世界観の設定のおもしろさ』『文章の読みやすさ』『先を読みたくなるか』といった点を満たしていたということは一次選考の際に申し上げた通りです。
二次選考では上記点に加えて、『作品がどういった読者の目に留まり、そして離さないか』といった観点をふまえ、選考をおこないました。
商業デビューが前提のコンテストである以上、どうしてもその作品を実際に手にとる読者は切り離せないものです。作品は読者に対して訴えられるだけの『魅力』を保持すべきものであると考えます。そしてその魅力とは、文芸棚とライトノベル、ライト文芸で人物ユーザー層が異なり、また、時間経過と共に知識・経験的なものが読者に積み重なっていくものですので、ジャンルによっても・時間的経過によっても変わってくるものだと思います。(ネット小説大賞が落選作品の再応募を可能としている理由のひとつでもあります)
そういった他作品と異なる魅力を持った作品が、『受賞』といった段階では重要となります。
第五回ネット小説大賞の二次選考総評ではそういった『強烈な魅力ある』作品をつくる方法として、インプットの重要性をお伝えしました。
前提として、『作品に強烈な魅力を持たせる』といった創作永遠の課題を総評で語ることは難しいのですが、もうひとつ重要な要素である『差別化』について、あくまでコンテスト運営スタッフの一人の視点から意見を申し上げさせていただきますと、昨今、『小説家になろう』およびWeb小説サイトでは、読者と同等かそれ以上に著者の方が流行に敏感になってきたと感じます。
それは決して悪いことではないのですが、ひとつ魅力的な設定が公開され、模倣して組み替えるだけでは、作品の魅力が衰退するタイミングも早くなってしまい、頭一つ抜け出すのが難しい時代になってきました。
そんな中で運営スタッフとして感じることは、そもそも『差別化』と申し上げますが別の人間が書いているのであれば究極的には同じ作品はひとつもないわけであり、そういった意味で作品に対して差別化するためには、『いかに作者自身の感情を出すのか』であると考えます。
あるいは一次選考の総評と矛盾するかもしれませんが、流行を追い、読者を意識し、文章力を高め、市場を選定するといった行為はとても重要であり、それなしでは一次選考を通過しない大前提はございますが、そこから上の、商業といった観点においていえば、そういったものとは無関係の『作者自身の感情』がどれだけ強く出ているかといったことと、一次選考規準のようなものをうまく合致させられるか、であるかと考えています。
また、今回通過作にも顕著にあらわれていますが、一般文芸作品の通過作品が目立ちました。
一般文芸作品とは『小説家になろう』上では主流ジャンルというわけではなく、一般文芸作の中でもさらにたくさんのジャンルに分かれていますが、
普段ランキング等でなかなか目にふれにくいからこそ、こういった『コンテスト』の場で改めて選考者の目に触れ、『作品の伸びしろ』を感じさせてくれる作品が多かった印象があります。
ここ数回、一般文芸作品が受賞しておりますが、このジャンル不問の『ネット小説大賞』のひとつの特徴として、今回も一般文芸作の受賞があればと願っております。
書籍化確定作品発表は5月19日13時から放送予定である、『小説家になろう公式生放送公開収録』にて発表いたします。期間中受賞作品を含めますと合計約25作品が書籍化作品として発表予定となっております。(現在選考中であり、受賞作品数は変更される可能性がございます)。
ぜひご来場のうえ、受賞のタイミングを生で共に味わいましょう!
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※今回残っている作品に関して、運営側で選考をおこなった作品となっており、
優先権を主張させていただいております。キーワードの取り外し等おこなわず、他社様から連絡が到着した場合には迅速に運営にご連絡をよろしくお願いいたします。ご理解の程よろしくお願いいたします。
※想定以上のご希望をいただき、御待たせしております感想付けに関しましても、当コンテスト終了まで(6月下旬まで)継続させていただきます。
今回惜しくも落選してしまった方も、総評をもとにぜひ作品を書く・読むことを続けてください。
また、中間アンケートを取っておりますので、もしよろしければご協力ください。
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